感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaori
24
未発表の2作品を新たに収録した新装版。なのでほぼ再読なのだが、やはり購入してしまった。以前の表紙も少年たちの硬質さが好きだが、今回の表紙は対照的に色彩が柔らかく、こちらもまた素敵だ。鳩山作品に惹かれるのは、少年たちの、言葉では言い表しづらい焦燥やもどかしさといった、ちょっと心がざわつかされるストーリーと、それを引き立たせるその画の繊細さだと思う。その時がもう帰っては来ないことを知っているから、魅せられる。鳩山作品自体がぴかぴかと輝くspangleなのだ。2014/08/27
メイ&まー
13
復刊ドットコムより新装版のこちら。以前のものは古本で持っているんだけど。新たに描いて下さった表紙、未収録だった過去の作品2篇、いつも素敵な作品紹介のページ、ポストカード。どれも心がこもっていて、作者様からの贈り物だなあと思う。2014/08/21
いやしの本棚
7
皆川博子先生が『辺境図書館』で「アネモネと風速計」をとりあげていたことから、読んでみたのですが。どの短篇も素晴らしかった。一冊の繊細な詩集を読み終えたような心持ち。2018/11/03
rinakko
2
再読。2017/05/14
ナナシ
2
塀にガラスが埋まったお家とか、電信柱に付いている碍子だとかいうものとか、日常生活において見たことあるけれども誰も気に留めない、存在に気づかないようなものをどうしてここまで昇華できるのか本当に信じがたい、2016/11/23