目次
マザア・グウスの歌
こまどりのお葬式
お月夜
天竺ねずみのちびすけ
木のぼりのおさる
くるみ
ボンベイのふとっちょ
六ペンスの歌
一時
卵〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
42
口ずさんでしまうほど言葉遊びとリズムが良くて可愛らしい反面、残酷で不条理な『マザーグース』を北原白秋の古風でお国言葉が時々、出るほのぼのとした訳とスズキコージさんのちょっと怖くなるような絵に彩られた本。『不思議の国のアリス』にも登場したハートの女王様の作ったタルトが盗まれる話やアガサ・クリスティの作品に登場するパイに入れられたクロツグミや曲がった男の旅、『ピーター・ラビット全おはなし集』に登場する5人の子豚や歌なども載っています。読むと小説に『マザー・グース』を引用している作品が多いことに気づきますね^^2014/09/22
くろうさぎ
21
紙の本は手に入らず、電子書籍にて読了。馴染みのあるマザーグースが北原白秋の美しい日本語で訳されています。巻末には原詩もあるので、こちらも英語の勉強に役立ちそう。手に入らない本が電子書籍で読めたのは嬉しかったけど、やはりこういう作品こそ紙の本で読みたいと思うのは望みすぎでしょうか?「こまどりのお葬式」が昔見たアニメの影響で一番懐かしく思い出されますが、シュールなものも可愛いらしい言い回しで語られているから、ついつい楽しげに口ずさんでしまいます。2023/06/28
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
1976年初版。日本でマザーグースを最初に翻訳したのは北原白秋。言い回しに古くささを感じず、逆に美しくさえ感じる。スズキコージさんの絵が怖さやナンセンスさを強調しつつ、味わい深い。今では『くろんぼ』という表現は不適格とか差別とか言われそうだが、そのままのほうが伝わってくる。北原白秋の後翻訳された方は、きっと表現を変えているでしょう。(確認してないですが)『 序詩 マザア・グウスの歌 / こまどりのお葬式 / お月夜 / 天竺ねずみのちびすけ / 木のぼりのおさる / くるみ / ボンベイのふとっちょ →2021/11/03
wo
0
青空文庫版で読了。読み終わるのにたぶん2年くらいかかった。2022/09/25
あんゆか
0
思わず口ずさんでしまう文が沢山。詩というにはあまりにナンセンスで意味が繋がらないものも多いが、それも相まって幻想的な雰囲気。今まで色々な人の訳を読んだけど、やっぱり北原白秋の言葉回しは耽美的で美しい。少し怖くなるような挿絵も、味があってよかった。 今の時代は子供たちが児童書として、『まざあぐうす』のような本を読むことは少ないのかな? でも、このような言葉のリズムに触れる体験は幼少期にしておくといいと思う。私も小さい時は『まざあぐうす』が好きでよく読んでいました。2019/01/17