内容説明
白いセーターの女の子が、ぼくの前に立ち、「カエルのオムレツのちゅうしゃですよ。」といいながら、何かを取り出しました。とんでもない。それは、ちゅうしゃなんかではありません。ピストルなのです。「このたまをうてば、あなたのゆめが、かなえられるのよ。」かくじつに頭をねらっていました。ゆめのピストルでダダーンとうつと、新しく、ふしぎな世界が開けます。
著者等紹介
寺村輝夫[テラムラテルオ]
1928年東京に生まれる。早稲田大学卒業。文京学院大学名誉教授。「ぼくは王さま」で第15回毎日出版文化賞受賞。国際アンデルセン賞優良賞、講談社出版文化賞絵本賞、1984年独特のナンセンステールズで子供の文学の世界を広げた功績により、第17回巌谷小波文芸賞を受賞。2006年没
北田卓史[キタダタクシ]
1921年東京に生まれる。東京工業専修学校機械科卒業。日本童画会賞、小学館絵画賞佳作賞等受賞。1992年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鳩羽
7
高熱で寝込んだ編集者が、子供のような小人のようなグループの一員にされ、子供に夢を与えるための注射・ピストルを撃ってまわるという、ちょっとシュールで奇怪な話。いくら子供に夢を見せよう、与えようとしても、喜ぶのは大人ばかり。子供達は夢もお金も、大人が許可しないと自由に使えないことから、夢を欲しがらない。仮に大人たちが怒らなくても、自分でやるほうが楽しい、という感覚があるのは健全な証拠だと思う。むしろ、この編集者と妻の関係の方が気になるが……2014/07/07
まんま
2
昔読んだ児童書を探してるんだけど、これじゃなかった。内容は、夢だけどもしかして??みたいな感じ2019/02/10
あんず
1
小学生の頃に読んで、大好きだった思い出が。 手に入れたい本
ぶたぶた
0
大人の方がゆめばかり見て、子どもの方が現実的。でも、子どもには自分の力だけで夢を見ることもできるし、いい夢だけ見てるわけにはいかないというのがわかってる。2014/12/12
Auristela
0
ピカピカのぎろちょんより面白い!2014/07/23