感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
93
作中に何度目にバンクス家に訪れたという記述はないが、物語の内容から2度目か3度目に当たると思う。バンクス家の隣に空き地があり、そこへなんと1作目に登場したミス・アンドリュー”が引っ越してくることになった。彼女はバンクス家の当主ジョージの家庭教師だったこともあり、その厳格さは折り紙つきの強者。1作目を読まれた方はご存知でしょうが、メアリー・ポピンズにやり込められ逃げって行った人です。そんな彼女がルティという少年を連れてやってきます。少年に自分の世話をさせるために。そしてまたメアリーにやり込められるために――2017/03/17
ユメ
40
メアリー・ポピンズのシリーズは岩波から出ている4冊だけだと思っていた。他にも3冊あったのだね!知らなかったメアリー・ポピンズの物語と巡り会えて嬉しかった。訳者あとがきの、この作品が書かれた理由の考察が興味深い。枠に嵌っていない、自由に思い描ける存在の魅力。桜町通りの住人がそれぞれ夢を見られた十八番地の空き家は、メアリー・ポピンズの象徴のようなものかもしれない。「だれでもメアリー・ポピンズのような人は必要よ」そう、私にもメアリー・ポピンズが必要で、そして彼女はいる。たとえそれが、本の中の存在だとしても。2015/01/23
かもめ通信
11
『風にのってきたメアリー・ポピンズ』から始まるお馴染みの4作品が描かれてから、45年の歳月を経て、再び作者が世に送り出したというこの作品。長らく絶版でしたが、待望の復刊です。 2014/03/10
miu
6
映画に合わせて復刊!久しぶりにメアリー・ポピンズに会えました♪でもね、訳者が違うから少々違和感。桜町通りが、さくら通りになってたりね。挿し絵も違う。でもでもメアリーの不思議な魅力はいつも通り♡2014/03/31
小高まあな
2
復刊万歳。「空き家があると、近所の人みんなが、思い思いの考えで、そこにだれを住まわせるか、夢を見ることができるからです。いいですか、だれが住んでもいい、というわけにはいかないのです」が好き2014/12/16