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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのじつ
9
冒頭主人公の少年の目を通して、作品世界が描き出されてゆく。私たちが知っているようで知らないアナザーワールド。独自の通貨や、アナログとハイテクが混在している風物がチラリと見えて、ここからもうワクワクゾクゾク。そしてなんといっても少年のミクロの視点が物語のクライマックスで一気に俯瞰して惑星一個分の視点にジャンプする時の快感!これぞSF! しかし単なるワンアイディアSFに終わらず、ガッチリとそれらを支える精神を備えた佳作。2014/12/27
コリエル
6
表題作のやどり木は描かれた1980年代後半のブームを反映しているのかな。サイケデリック系のドラッグによる『悟り』というイメージを敷衍させて、とあるテラフォーミング先の惑星における集合無意識やガイア思想に繋げたのだろうかと思った。2023/02/13
IENEKO
5
表題作は持っているので買わずにいたのですが、同時収録の2編を持っているかどうか判らず購入。うーん、読んだことはあるけど持っていたかは不明。新書版、文庫版と様々な形態で本が出ている漫画家さんにはままある混乱。でもいいです。好きだから。2015/02/02
タリコ
5
表題作「やどり木」は作品世界の設定が明らかになるごとに謎がどんどん見えてくるのが面白い。適応進化。「まさかのー」は不穏な終わり方が好き。どの作品も理屈っぽいモノローグや会話が楽しかったなー2014/01/22
りんどう
4
早川版の「やどり木」は持っているのだけどやっぱり買ってしまった。帯に第二期始動とは嬉しいお知らせ。絶版分は全部出して欲しいな~。もちろん買いますとも!2014/01/30