オレンジ党最後の歌

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  • サイズ A5判/ページ数 390p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784835447988
  • NDC分類 K913
  • Cコード C0093

内容説明

名和ゆきえとルミが、同じ出来事を別々の場所から見ている夢を見た。巨大な白鳥が苦しそうな叫び声を上げている。ルミには聞いたこともない“九十九谷”という地名が浮かんだ。吉夢か凶夢か。遠く離れていたゆきえも、父親が迎えにきてもとの学校に戻り、温室で再び6人のオレンジ党が復活した。だが、各学校には教育改革監察委員機構から青い服の監視委員が派遣されるようになって、何かが大きく変わろうとしていた…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シガー&シュガー

12
オレンジ党と子供たちの最後の闘い。結局、黒い魔法を用いるグーンは「軍」のもじりで、オレンジ党が闘っていた本当の敵は戦争、原発(事故)など大人が引き起こす悲劇のことだったのかな。悪い大人が次々に出てくるのに対し、対抗する大人たちのひ弱いこと。子供たちが頑張ります。最後は一人を残してオレンジ党の子供たちは「ときの海」へ行ってしまうようですが、結末はよく分かりません。「物語の力」を強調してオレンジ党の物語は終わりますが、3.11の前にこの物語が描かれたことで、「物語の力」は証明されたと言えるのでは。2017/07/18

inugamix

2
最後に物語の力は破られたのか。いやそれは私たちの中に物語が息づく限り決して失われないのだ。いつかうちの子供も読むように、本棚の低いところにきっちり収めました。2012/01/08

ヒツジ

2
一見解き明かされたようにも思うけれど、これは「物語のしくみ」のひとつの可能性なのだなと思いました。個人的には、子供の頃より何度も何度も冒険してきた懐かしいあの不思議な世界に、オレンジ党のメンバーと共に(名和ゆきえも!)再び足を踏み入れることができ、鳥の王や吉田四郎、源先生などにも会えて感無量です。2011/12/22

えんぴつ

1
最後のページでこれまでのシリーズで繰り返し作者が伝えていたメッセージを確認。寂寥感が消えません。もう一回短編集も含めてオレンジ党シリーズ読んでみたい。そう思わせる最後でした。ちなみに本書に出てくる九十九谷展望公園は、実際に千葉県君津市鹿野山の山頂付近にあるそうです。上総丘陵の低山が連なり、ちば眺望100景の一つだそうです。2023/06/17

H masa

1
大きな構造というのがあるのかないのか、どうにも全体が見えなくて居心地が悪い。黒い魔法は必ずしも悪いものではないとどこかで言ってなかったっけ。ゆで卵顔の女はちょっとだけ怖い。2019/02/03

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