内容説明
深町一夫=未来人ケン・ソゴルと恋に落ちた芳山和子。彼の開発したラベンダーの香りのする薬で、タイムトラベルの超能力を得た和子だが、ケン・ソゴルが未来へ帰る際に、彼に関わるすべての記憶を消されてしまう。それから月日が流れ、高校生になった和子の前に再び彼が現れた。記憶を失ったはずの和子は、ケン・ソゴルのために時を越え、もう一度彼に恋をする―。
著者等紹介
石山透[イシヤマトオル]
1927年5月15日~1985年12月3日。北海道小樽市出身。脚本家。NHK「ピエロが泣いた」(1959年)で脚本家デビュー。1972年、筒井康隆著『時をかける少女』を大幅に脚色したNHK少年ドラマシリーズ第一作「タイム・トラベラー」が好評を博し、石山シナリオによるオリジナル続編「続・タイムトラベラー」が制作された。その後、ノベライズ版『続・時をかける少女』(鶴書房盛光社)が刊行される。少年ドラマシリーズのほか、「新八犬伝」「プリンプリン物語」などの人形劇、ラジオのシナリオも多数手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
67
筒井康隆さんの小説や映画、あるいはアニメ版を通して『時をかける少女』という作品に思い入れのある人が読むと「コレジャナイ感」に襲われると思われます。原作小説を大幅に脚色して放映されたNHK少年ドラマシリーズ『タイム・トラベラー』のシナリオを手掛けた脚本家さんによる続編。故人である氏の1972年の作品を復刊したものだそうです。タイムトラベラーとしてのヒロインの活躍を追う展開なので、彼女の想いとか深町一夫(ケン・ソゴル)との関係性とかは二の次でした。表紙にカスヤナガト氏のイラストを使うのは卑怯だと思いました~。2014/11/17
acesmile@灯れ松明の火
38
アニメ「時をかける少女」が秀逸だったので、似たような感触を得られるのかと思ったのとカスヤナガトさんの表紙に惹かれて読んでみた。しかし結果はいまいち…。「道端で宇宙人に会っちゃって」的な小学生の遅刻の言い訳みたいな内容でw思いつきに後から勝手な辻褄合わせをしているようで、和子の口調(「そうよ~だわ」みたいな)と合わせてちょっと滑稽でした。最近のこなれたミステリーを読んだ後だととても古臭く感じてしまいました。しかし後半の盛り上がりはちょっとスリリングでそれなりに楽しめました。やはり記憶を消されてしまうのね…2012/05/16
はるき
25
少し昔のお話なので未来観が興味深い。あっさりした甘酸っぱい青春ものという雰囲気ではなかった。2016/05/17
ダージリン
25
大昔に、図書館で見つけて読みました。続編発見にとても喜んだ記憶があります。昔懐かしい「SFジュブナイル」感が満載で、思い入れがないと楽しめないかもしれませんが、ラノベの遠いご先祖様ということで…(笑)。しかし、表紙は何度見てもうっとりです。2011/09/15
ろくでなし@ぐーたら中
22
35点 コレが続編?SF的にシフトされた今作はテンポもよく整合性も問題ない。だがコレは『時かけ』ではない。ドラえもんにはのび太。カレーには福神漬け。とりあえずといえばビール。ビールには餃子。野球は巨人。カーといえばグー。バナナといったらスベる。スベると言ったら氷。ハイ♪マジカルバナ……えーとにかく。ココ重要。時をかける少女といえばラベンダーなのである。ノスタルジックな淡い期待をどうしてくれる。ラベンダーの匂いのしないコノお話は「続」でも何でもないのである。(※所々に私意が強く出すぎた事を深くお詫びします)2013/10/24
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