内容説明
あるところに…、ミナモト・ウシワカという、ことし三年生になる男の子がいました。ウシワカは、たった二つのときに、おとうさんをなくしたので、それからというもの、おかあさんとふたりきりでくらしていました。さて、そのとなりに、ふつう、ベンケーさんとよばれている、まゆげと、もみあげの毛のこわーい、山みたいな大男がすんでいました。ウシワカは、力もちで、やさしくて、それに、とってもおもしろい、ベンケーさんがだいすきで、たいてい、そのそばにくっついていました。ベンケーさんも、ウシワカを、ボーズ、ボーズとよんで、かわいがっていました。そのベンケーさんが、このごろ、発明にこりはじめたのです。それが、なんともおかしな発明ばかりでした。
著者等紹介
大海赫[オオウミアカシ]
1931年、東京で生まれた。早稲田大学の大学院をでて、それからは勉強のにがてな子どもたちのために、横浜で塾を開き、ながいあいだ教えた。やがて、子どもから童話を書いてとせがまれ、童話を書きはじめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
和衛門
0
まるで、ドラえもん!2015/04/10
あきら
0
図書館本。図書館で見つけて懐かしさからその場で読了。昔むかし子どもの頃に所有していた児童書。どうやら復刻版のようです。おかしな発明家のベンケーさんと、近所に住むボウズくん。昔の本だからか人との関わりが昭和感満載。近所付き合いが濃いめ、子どもは正しく悪戯っ子。ガキ大将がいてそれに挑むボウズくん。でも浅はかでずる賢くて、そこがまた可愛げがある。のび太くんのようなw。当時、繰り返して読んでたな、と一瞬で思い出した。そんな幸せな記憶。2022/09/23