内容説明
雪降る札幌で青年・祐也と出会った天涯孤独の少女・飛鳥。二人の運命と苦しいほどの愛を描いた珠玉の名作。
著者等紹介
佐々木丸美[ササキマルミ]
1949.1.23~2005.12.25。北海道当別町出身。北海道立当別高校卒。北海学園大学法学部中退。1975年、「二千万円テレビ懸賞小説」に佳作入選した『雪の断章』(講談社刊)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
155
息をし辛くなるほどの胸苦しさを覚える。こんなに激しい、ヤキモキさせられる愛もあるんだな。情景描写や感情表現が、少々堅く古めかしさを感じるが、それも読み手の感情を揺さぶる一手段なのだろう。やはり思いは言葉にしなければ、伝わらない・・・。肝に銘じよう。2016/02/21
こうじ
130
⭐️⭐️⭐️3/5 なかなか読むごたえがあったよ。自分は素直に生きてきたので、主人公みたいに頑なにはできないかもなぁ。素直な人が好きだから。^_^;雪もいいなぁって感じてしまった。カーテンを開けたら、一面の銀世界!子供の頃ワクワクしてたよ^_^;雪国の人ごめんなさい^_^2015/10/01
ベイマックス
94
何冊目になるだろう、『読メ』の感想にひかれて読んでみて感動したのは。佐々木丸美さん、存じ上げない作者だった、2005年にお亡くなりになっているのですね。またまた、読みたい作家さんが増えてしまった。嬉しいくワクワクする悲鳴です(笑)◎内容としては、孤児院で暮らしている主人公の飛鳥が、本岡家に引き取られ、迫害から逃げ出して、運命の青年といえる裕也に助けられる。裕也の友人史郎やお手伝いのトキさん、管理人のおじさん、厚子さん、順子などの人物との関りの中で、様々なことに悩みながら成長していく。最後は…。2021/02/02
hiro
76
『ビブリア古書堂』でこの本を知り、ミステリーだと思って読み始めた。途中殺人事件が起きても解決の向けての進展がなく、40年以上も前の作品とはいえ、動機、毒物の入手方法、証拠の隠滅方法等から犯人を特定できると思え、ミステリー小説としては残念だった。また主人公の孤児だった飛鳥は祐也に救われ、"味方"に囲まれた生活をしているが、大学生になっても飛鳥の幼いままの頑なな態度に、最後まで彼女を好きにはなれなかった。一方、祐也は自制ができるイイ男だった。やはりこの本は、孤児飛鳥と彼女を救った祐也の昭和の恋愛小説だった。2019/02/02
ゆみねこ
76
読友さんの感想から手にしました。初読みの作家さんです。札幌の美しい雪の光景を連想しながら読むと、その世界にすっと引きこまれますね。みなしご飛鳥のやや屈折した思いをしっかりと受け止める祐也、殺人事件の真相とその真犯人の思い。シリーズをちょっと追いかけて読みます。2015/03/21
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