はじめてふったゆき

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 24X25cm
  • 商品コード 9784835442532
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

内容説明

ざっとむかし、まだ会津のくにに、ゆきがふらなかったころのはなし。

著者等紹介

田島征彦[タジマユキヒコ]
1940年、大阪府に生まれる。幼少年期を高知県の山村で過ごす。1965年京都市立美術大学(現・芸術大)染織図案科専攻科修了。型絵染作品で日本版画家協会展(現・会員)京都洋画版画新人賞、高知国際版画トリエンナーレ。絵本では『祇園祭』(童心社)『てんにのぼったなまず』(ブッキング)で2度の世界絵本原画展金牌賞、『じごくのそうべえ』(童心社)で第1回絵本にっぽん賞、『火の笛―祇園祭絵巻』で小学館絵画賞

竹内智恵子[タケウチチエコ]
1932年生まれ。福島県会津若松市出身。喜多方市に住み、40年ほど前より奥山や村里に古老を訪ね、昔話や伝説、炉辺物語などの聞き書きを詩として発表。また仙台の元遊女たちの話を聞き歩いて『昭和遊女考』(「現代詩謡」21~25号)をまとめる。民話と文学の会、現代詩謡作家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tokotoko

43
会津に雪が降るようになった所以を知ることができる昔話です。読み進めると、突然、「ギョッ(◎_◎;)/」っとする部分もありますが、あまり詳しく言わず、「ぜひ、読んでみて下さーい!」って、涼しい顔で言いたいです。そして、「ギョッ(◎_◎;)/」がひそかーに広がっていくと楽しいなぁー!なんて思っています。作者の方にお聞きしたいのは、「だいだんぼう」の行方です。どこに行ってしまわれたのか?何かに変身して、まだ会津に住んでいらっしゃるのか?・・・ものすごく、気になっています。 2017/01/07

ヒラP@ehon.gohon

8
見返し絵を描いている今は亡き田畑正くんにささげたお話。 進行性筋萎縮症という難病で29才でなくなった田畑正くんは田島さんの大学での教え子だったのです。 『絵筆にかけた青春』という田島さんがまとめた田畑くんの遺稿集に記された、田畑さんの不遇な略歴はこの『はじめてふったゆき』の化けものサルに込められているようにも思えました。 田島さんの作品には、弱者をモデルにしたり、弱者の絵をお話にしたり、田島さんの人間愛による作品が数多いのです。2011/07/24

遠い日

6
会津地方の気候、雪が影響する実りにまつわる物語。方言もいい味わいだが、昔話ではないようだ。化け物のように大きな猿の“てながあしなが”の悪さは、ただただ人間と遊びたかったからにすぎず、不思議な術を使う旅の坊さまによって、その魂が鎮められる。一転して、坊さまのいうことを聞くようになったてながあしながと“じぞっこわらし”による村の救済にお話は落ち着く。村人の苦しみ、理不尽な領主の要求を静かにかき消した雪が印象深い。2014/07/06

紅花

5
大雪豊作にまつわる話し。ハッピーエンドの内容なのに、明るさを感じない、しんみりとした言葉遣いと内容。辛い生活を送っていた、昔のお百姓さんの希望がこんな話しを産んだのかもしれない。現代っ子には理解出来ない?と思いつつ読み進めると、知らぬ世界の不思議な内容に吸い込まれていった。2013/09/20

けいねこ

2
てながあしながの話が読みたくて、借りてみました。会津地方に雪が多い訳を語った物語です。ふしぎなおぼうさまの正体は?2015/05/21

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