内容説明
メアリーは夏休みのあいだ、田舎の古い屋敷に住むシャーロット大おばさまのところに預けられることに。ある日、近くの森を歩いているとまっ黒な子猫のティブに出会いました。ティブに導かれるままに森の奥へ歩いてゆくと、七年に一度しか花をつけないという不思議な花“夜間飛行”を見つけます。庭で見つけた古いほうきに偶然“夜間飛行”の花粉が付くと、ほうきはメアリーを乗せたまま空高く舞いあがりました。そうしてメアリーが飛んで行き着いたのは…なんと魔女の学校だったのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クサナギ 「読んでる本」=「バイブル本」
12
今夏公開の映画『メアリと魔女の花』原作本。おもしろくて一気読みでした。夏休みを田舎で過ごすメアリーは、「夜間飛行」と呼ばれる花の力で、黒猫と一緒にほうきで空を飛びます。着いたのは魔女学校。入学をすすめられるメアリーですが、どうやらその学校には秘密があるようで……。ごく普通の子どもが魔女学校へ!という所はハリポタ的。ローリング女史も読んだのではないかしら?こちらの魔女学校はかなり黒学校……。学校内部の様子や、ほうきで逃げる場面の描写が良かった。映画楽しみです。新訳も出るらしいです。2017/01/07
Mana
10
スタジオポノックの映画化をきっかけに読みました。40年前の翻訳でも、古さは感じませんでした。 映画の宣伝から、楽しい魔女学校の話になるのかと思ってたので、予想とは大分違った展開になりましたが、とても面白かったです。展開も面白いし話も上手くまとまっていて文句なしでした。2017/06/07
プリムローズ
9
翻訳家が掛川恭子さんで、魔女集会通り26番地の人かあと、期待値がましました。ぐいぐい読める名訳ぶりは流石。ワクワクドキドキしながら一気に読み切りました。冒険譚として、映像映えしそうです。ですが、手元に置き繰り返し読みたくなるかと訊かれれば、悩むところ。深遠なメッセージ性を求めてしまうのは、私が大人だからかな?2017/06/02
みずけろ
5
来年アニメ化ということでさっそく読んでみた。面白い!! 猫に導かれて始まる女の子の冒険。最初はワクワクして、それから不穏な展開にドキドキ…。こうと決めたときのメアリーの強さが頼もしく、最後まで魔法が輝き、ものすごく楽しめた。ほうきや姿消しなど、魔法は定番。学校の様子なんかハリポタの元になってるんじゃないの?と思うぐらい。でも、すっごく魅力的です。米林監督期待大です!2016/12/18
よしじ乃輔
4
小さい頃にハマりこんだ中の一冊。田舎のおばあちゃんの家に1人預けられたメアリーは魔法学校の夜間学部に偶然入学してしまう。そこから抜け出すまでの冒険譚。手に汗握りながら読んだ記憶が蘇り子供を夢中にさせる読書の良さを再確認。終わりの締めが始まりと同じ形を取るが少し成長したメアリーの姿で静かに終わるところがとても好きでした。復刊ドットコムさんにより手にする事がまたでき感謝しています。2021/11/19