内容説明
世界的な民話採集者ルース・マニング=サンダーズがよりすぐった竜のお話。むかしから空想上の動物として、ときに神さまのように大切にされ、ときに悪者扱いで退治されてきた竜の、ダイナミックでわくわくするお話を収録。
著者等紹介
マニング=サンダーズ,ルース[マニングサンダーズ,ルース][Manning‐Sanders,Ruth]
1895年、イギリスのウェールズ南部のスウォンジーで生まれる。父はユニテアリアン教の牧師で、三人姉妹の末っ子。マンチェスター大学を卒業。コーンワル出身の画家、故ジョージ・マニング=サンダーズと結婚し、一男一女の母となる。著書は約80冊あり、そのうちの50冊ほどが民話関係で、民話再話者として世界的に有名
西本鶏介[ニシモトケイスケ]
1934年、奈良県に生まれる。児童文学や児童文化の評論、民話研究、童話や絵本の創作など幅広く活躍。昭和女子大学名誉教授。各ジャンルにわたって著書は400冊を超える
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感想・レビュー
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leaf
1
コンスタンテンスと竜は、人間の方がひどいなあと思った。確かに最初に食べようとしたのは竜の方だけど、残虐だなあーと不憫になりました。一方好きだったのが、ぺピートと、井戸の竜。どちらの竜もなんだかかわいくって。童心にかえって読むことができました(^^)2013/01/30
ヒツジ
1
民話集。竜の好きな娘が借りてきた本。4年生以上向けかな?と思ったのですが、わからないながらに楽しく読んだよう。竜は、背景によって悪であり善でもあり、竜の出てくるところ物語が大きく動く。2012/06/30
KiKi
1
今回もとても楽しむことができました。 前回の「魔法使い」「魔女」を読んだときにはあまり感じなかったのですが、今回、この2冊を読んで初めて気がついたこと。 それは「国別童話集」とか「作者別童話集」とは異なり、こうやって1つのテーマであちこちの国のお話を集めている童話集を読むと、自分の中に存在するある種の「固定概念」みたいなものが覆されるなぁ・・・・ということです。 と言うのもね、KiKi にとって「竜」とか「悪魔」のプロトタイプっていうのは、「人間に仇をなすもの」で「退治されるべきもの」だったんですよ2010/11/17
篠静
0
いろいろな竜がいるものだなあと、面白かったです。あちこちの国のお話を読むと似てたり似てなかったり。考えてみるとそれぞれ体の形も違うはず。2011/11/04
樒
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再読。優しい竜も怖い竜も出てくるだけで存在感は主役級。竜は不思議です。自ずと示される至難や強さが話を盛り上げてくれます。確か、この本はとりわけ繰り返し読んだ筈…そして、部屋の箪笥の闇から竜が出てくるような、そんな恐怖に震えました…8歳のこと。2009/09/27