出版社内容情報
七三一部隊による「満洲」での「細菌戦」準備、多様な資料の博捜から浮かび上がるその過程。
日本軍による「満洲」での731部隊配置および防疫研究室設置過程、さらに細菌兵器の研究・製造過程、細菌戦準備過程を一次資料ほか証言、日記、文学作品など多様な資料から緻密に辿る。また、著者が現地で撮影した写真や当時の新聞記事、地図など図版も多数掲載。
目次
第1章 ペスト「防疫」1940
第2章 「七三一部隊」前史
第3章 満洲「コレラ」調査班と関東軍臨時防疫班
第4章 石井四郎「欧州視察」
第5章 濾水機開発の不条理
第6章 背蔭河「マルタ」脱走事件
第7章 「満洲防疫機関設立」
第8章 ノモンハン「細菌謀略戦」
第9章 七三一部隊「航空班」
第10章 謀略の真偽
補説 陸軍科学研究所が「満洲」で人体実験―浮かび上がった安達部隊の存在
付録資料
著者等紹介
川村一之[カワムラカズユキ]
1952年生まれ、大阪府出身。東京理科大学理学部第一部物理学科卒業。現在、軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会代表、戦争被害調査会法を実現する市民会議事務局長。1979年から99年まで東京都新宿区議会議員(5期20年)。1989年に新宿区内の陸軍軍医学校跡地から「人骨」が発見され、以来30年以上にわたって真相究明に取り組む。2000年以降、戦争被害の公的調査を求めて国立国会図書館に恒久平和調査局を設置する法律案制定にむけて活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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