感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
30
尾竹紅吉を知ったのは、森まゆみさんの「青鞜」に関する講座を聞いたことがきっかけだった。紅吉が富山市生まれであったのでますます興味を感じた。前半は、100年ぐらい前の女性史の新しい展開と紅吉の活躍ぶりに引き込まれた。しかし、富本憲吉との結婚以降は様子が違ってきて、生きたい自分を生きられない紅吉の苦悩に伴走する読書になった。明治時代の富国強兵という国策、家父長制、男制社会、女性を縛る目に見えないものとの闘い・・・。昨日まで読んでいた「女たちのテロル」の、金子文子と同時代に紅吉も生きていた。2019/12/30
moyin
6
渡邊澄子さんは紅吉への愛をもって描いた一冊。それゆえ、紅吉と憲吉が別居になったところから謎めいた雰囲気が漂う。もっと紅吉の内面や彼女と愛する女性たちの関係を読みたかったが少し残念だと思う。2023/05/27
Guro326
0
読んだのに、記録つけてなかった。2024/03/03