内容説明
本書は、一般消費者、企業の法務担当者などで、ある程度くわしく製造物責任法を理解しようとする人を対象に書かれたものである。引用したわが国の判例には、製造物責任法が制定される以前のものもあるが、製造物責任法施行後も参考になると思われるものを選んでいる。製造物責任法の条文はわずか6か条しかないため、製造物責任法に関連する他の法令や、衆議院の附帯決議等についても解説。条文を引用した場合には、「資料」において、その条文が全体の中で果たす役割や問題点を説明するようにした。また、条文に使われている専門用語の意味については「用語解説」で説明。巻末に「さくいん」をもうけ、利用の便をはかった。
目次
製造物責任法ができるまで
製造物責任法の目的
製造物の意義と範囲
欠陥概念
製造業者等の意義
製造物責任
免責事由
期間の制限
民法の適用
附則
附帯決議
証明責任
製造物被害の救済システム
損害賠償の履行確保
海外における製造物責任
製造物責任適用判例
著者等紹介
長瀬二三男[ナガセフミオ]
日本大学大学院法学研究科修了。大東文化大学法学研究所講師、高山短期大学講師を経て、現在、清和大学法学部非常勤講師
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