内容説明
子育ての意味、それは、私たちが生きていく時に失う危険性のある自己存在の意味や人間に対する信頼というものを確認させてくれる機会、そんなふうに思います。そして、このような貴重な機会だからこそ、子どもとのかかわりを大切にできるのだと思います。そしてこのような姿勢でいれば、子どもの権利を大切にできるようにも思います。子どもとかかわることの意味を問うこと、それは子どもとの位置を対等に近づける役割を果たすのかもしれません。著者自身そのようなことを考えることが今大切ではないかと思っております。子どもたちの21世紀を輝かしいものにするために何を考えることが必要なのでしょうか。本書がそうしたことを問い直す契機になればと願っております。
目次
1 現代社会と子どもと家庭―子どもと家庭の今を生きるかたち
2 児童福祉の理念と子どもの権利
3 児童福祉サービス供給体制の概要
4 育成系サービス
5 ひとり親家庭サービス
6 療育サービス
7 児童養護系サービス
8 これからの児童福祉の方向性とその課題