出版社内容情報
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり──
美少年敦盛、清盛・重盛父子ら、平家に生れし者たちの運命を描く「平家物語」。その名場面の数々が華麗なる筆致でよみがえる大河歴史ロマンの傑作!
【収録作品】花追慕/新月の恋/きらめく波の飛沫/遠い昔の夢
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aya（さぼり気味…）
1
コミックでも持っていましたが、集めた時期が遅くて全巻揃わず、悔しい思いをしました。平敦盛が好きで、彼の話では幸せそうでもいつも涙が出ます。歴史上の人物は生存を実感しにくいですが、敦盛は人生の道標のようになりました。16歳で自ら散った敦盛。少しでも長く生きて欲しかったけれども、散り際の美しさを迷った時の指標にしています。周りに恥じないように。2011/10/31
まるー１
0
文庫おちしたのをようやく読んだ。佐久間さんの歴史もの好きだったんだよなーと。2012/03/20
あいわ
0
人物の心情描写、葛藤が多く描かれていて感情移入がしやすい。どの話も好きだけど、重盛殿が主人公の「花追慕」が特に好き。完璧な人格者であった平家物語における虚構と気性の荒い一面を見せた史実、虚構と史実で噛み合わないこの二面性をどちらの面も殺さずに上手に表現していると思う。資盛が好きなのでそのお母様がでてきて嬉しいってのもあるけども。個人的には「遠い昔の夢」が意外づくしだった。通盛・教経の門脇兄弟の関係とか、細身で超美形な菊王丸とか。2012/01/02
祥子
0
通常版コミックも全部所持していますが、文庫版もどうしても欲しくなって購入しました。この方の描かれる平知章が好きです。賢く、繊細で、誇り高くて優しい。彼は「平家物語」の中では決してメジャーな登場人物ではないと思うのでよくぞ描いてくださったと思います。敦盛、重盛、教経と菊王丸のお話もお勧め！2011/11/09
