感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そらねこ
22
国枝さんとは知らず…知って納得。らしく、重い…とっても重い話のわりにそこまで悲壮感は漂わず…そこも国枝さんらしい。誰が悪いって、やっぱり爺さんと雅樹の母親だよね…。だからと言って、生まれた雅樹に業を背負わせるとは余りに不憫。架空の園では父親と雅樹の鬱鬱とした関係が語られるわけですが…小説でも重い設定です。執着と愛憎、そこに瑞穂が現われ、春佳が生まれ、鬱蒼とした庭に光が射す。しかし、ダイゴローとそうなってるとは…ビックリしたけど、お似合いかもねw酔ってると作者は語ってますが淡々としてて読みやすいです。2017/07/31
たまこ
12
93年~97年初出。作者さん別名義のBLが気に入ってこちらも読んでみました。20年も前の作品ですが絵の美しさもお話の雰囲気も驚くほど最近の作品と変わりません。非BLですが同性愛やその他禁断要素あり。4世代にわたる家族の長い長いドラマです。感想は2巻にて。2015/07/19
まりもんママン゚+.*ʚ♡ɞ*.+゚
12
読むのを躊躇っていたのを後悔しきり。映画化してもおかしくないストーリーだと思います。とにかく素晴らしい。近親相姦、裏切り、不倫、同性愛などスキャンダル満載の国枝さんお得意のドロドロ話だが美しい描写によってかなり読みやすくなっていると思います。複雑な家庭環境に育った雅樹やその祖父、父母の関係に涙がこぼれます。雅樹の子供春佳(はるか)やダイゴローと三人仲良く暮らしている姿も良いです。さてさて、2巻もあるので、この人達がどうなって行くのか楽しみです。2011/10/22
みずほ
7
評価 ★★★★☆ 国枝彩香さんの一般コミックを読んでみた。同性愛&近親相姦&不倫&裏切りなど禁断要素満載。内容のわりに、絵柄のせいかわりとドロドロ感は少ない。絵はシリアス、ストーリーはコメディの方が好きな作家で、今回も絵はとても美しかった。薄暗さと寂寥感を漂わせた雰囲気が少し苦手だったが、最後、雅樹とダイゴローが男夫婦(?)になったところで、少しコメディにシフトしたような錯覚に(ダイゴローはとても良い人。外見がコメディになるだけで) 好きかどうかは別にして、作品としては良くできてると思う2010/09/30
sin
5
作家買い。国枝彩香さんのBLが大好きだけれど、もともとは坂井久仁江さんのコミックスが好きでよく読んでいた。この2人が 同一人物だと前に知った。初出が20年以上前の作品で、内容が濃く重そうなのでなかなか手が出ず今日まできたけれど早く読めば良かった。4世代にわたる長い物語。2016/06/06