内容説明
不安の時代。今、何が必要なのか。「明治」からのメッセージ。
目次
この国を豊かにするために―渋沢栄一(小川おさむ)
工場は我が息子なり―山辺丈夫(本山一城)
日本はいかに生きるべきか―森鴎外・独逸日記(やまと虹一)
エンジニアは革命家である―ヘンリー・ダイアーと田邉朔郎(狩那匠)
我が道を行け―夏目漱石・ロンドン留学物語(三堂司)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
1
NHKスペシャル・特集[明治]のコミカライズ。本書で採り上げられたのは渋沢栄一・山辺丈夫・森鴎外・田邉朔郎(&ヘンリー・ダイアー)・夏目漱石の五人。いずれも幕末~明治にかけて、西洋の文化や学問に接した近代日本の知識人揃いなのですが、渋沢栄一は実業家として活動を始めるまでの前半生、森鴎外と夏目漱石はそれぞれの留学生活のダイジェストといった範囲に留まり、日本の近代化エピソードとしても偉人の伝記としてもちょっと消化不良な印象。興味深く読めたのは紡績工場の山辺丈夫、琵琶湖疎水の田邉朔郎の事績であります。星3つ。2025/01/09