感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けん
2
叙情マンガの名手、村野守美による昔話集。内容は氏のオリジナルと、あちこちの説話に題材を取った作品が半々ぐらい?ただ掲載誌のためか、他の作品より随分と対象読者の年齢層を下げているようで、作者らしさは今一つ感じられなかったかなあ。誇張された動物の絵柄に自分は安彦良和っぽさを感じたのだけど、ひょっとしたらコレは逆に村野氏が虫プロあたりで、安彦氏に影響を与えてたのかも?個人的には、どうせだったら常陸国の「たぬきの恩返し(タヌキの金)」なんかを、村野氏に描いてほしかったけど、今となっては無理…2020/07/06
Takao
1
2005年10月22日発行(初版)。著者・村野守美の名で求めたもの。オリジナルの「昔話」なのか、あまり聞いたことのない題材が多いが、たぬき、きつねなどの動物が登場するお話が続く。最後の第12話「沼に落ちた鐘」が一番気に入っている。この人のもの(作品)は、やはり動物より人間を描いた作品が好きだ。2020/05/17