人工島戦記―あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科

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人工島戦記―あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科

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  • サイズ A5変判/ページ数 1370/高さ 23cm
  • 商品コード 9784834253504
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

構想30年!! 橋本治が挑んだ、空前絶後・前代未聞の全体小説、3000枚超の遺稿と共に遂に刊行!

千州最大の都会である比良野市では、志附子湾を埋め立てて「人工島」を作る計画が着々と進んでいた。それを知った国立千州大学二年生のテツオとキイチは、すでにある市民運動に共感することが出来なかったので、新しい反対運動を立ち上げる。彼らにとって唯一ピンと来るのは、「人工島?そんなのいらないじゃん」という、そのことだけだったのだ。

大学ではテツオとキイチを中心に同好会が組織され、人工島建設への反対運動が動き始めるが、話はやがて彼らの父母、祖父母、兄弟、近所の人々の人生にまで脱線し、街全体の歴史とそこで生きる人々の姿が浮かび上がっていく。
架空の地方都市を舞台に、この国の姿を描いた未完の大長編!!

創作の秘密を明かす500枚を超える「人名地名その他ウソ八百辞典」と、本作品の舞台である架空の街、比良野市及びその周辺について著者自身が描いた「人工島戦記地図」付。
ページ数 1376頁。


【本文より】
平成四年の一九九二年の五月のある日、キイチの部屋でゴロゴロしながらテレビを見ていたテツオは、「こんなのいらねーよなー」と言った。
テレビは夕方のニュースで、「志附子湾人工島計画に反対する市民の動き」というのをやっていた。
比良野市長の辰巻竜一郎は、「比良野市の発展と志附子湾再開発のため」に志附子湾の四分の一を埋め立ててしまうような「人工島計画」を発表し、それに対して「環境派の市民団体」が反対を表明しているというのだった。

【著者】
橋本治 
1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。大学在学中よりイラストレーターとして活躍。77年「桃尻娘」が小説現代新人賞佳作入選。以後、小説、評論、戯曲、古典の現代語訳等幅広く活動する。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞、18年『草薙の剣』で野間文芸賞受賞。2019年1月29日逝去。享年70歳。

内容説明

橋本治が挑んだ前代未聞の全体小説、3000枚超の遺稿と共に遂に刊行!「人名地名その他ウソ八百辞典」、別冊「人工島戦記地図」付。

著者等紹介

橋本治[ハシモトオサム]
1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。大学在学中よりイラストレーターとして活躍。77年「桃尻娘」が小説現代新人賞佳作入選。以後、小説、評論、戯曲、古典の現代語訳等幅広く活動する。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞、18年『草薙の剣』で野間文芸賞受賞。2019年1月29日逝去。享年70(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

204
橋本 治は、学生時代からずっと読み続けている作家でした。未完の遺作、菊版、二段組、本編1,258頁、辞書および地図を含むと1,400頁超、広辞苑級重量1.5㎏、完読しました。私の人生で一番の超々大作でした。著者でなくては書けない、著者らしい壮大な無駄、社会を風刺した全体小説でした。元々、全十部構想、本書は第六部までで未完なので、完成していたら、2,000頁を超えていたかも知れません(笑) https://www.1101.com/n/s/portlive/jinkoujima2109/index.html2021/11/07

アキ

94
2019年70歳で亡くなられた橋本治の遺稿。ふー、長かった。1258頁にて唐突に終わるが、その終わり方に生々しさを感じる。登場人物たちのその後はわからないままであるのが寂しい。特にモクレンのその後の人生はどうなったのだろう?1968年学生運動が盛んだった時20歳の東大生だった著者は、自身の若い頃のデモが日常だった学生時代を描きたかったのだろう。昭和30年代から平成にかけての街の変遷と、両親から大学生へとそれぞれの人生の機微を、脱線の多いエピソードで満たしながら、人工島反対のデモへ行き着く前に絶筆となった。2021/11/22

Tom

4
本作は「小説すばる」1993年10月号から1994年3月号まで「人工島戦記」として連載された作品に、作者である橋本治が長年をかけて加筆したものである。小説部分だけで原稿用紙約3900枚、付録の辞典を含め約4500枚にのぼる大著である。しかし、それでも本作は完結までは至っていない。遺稿をまとめあげ本作を出版してくれたホーム社、集英社及び携わった方々に心からの感謝を申し上げたい。橋本治は偉大な小説家であった。「偉大な」という形容詞がおよそ似つかわしくなく、本人も嫌がるだろうが、それでもあえてそう褒め称えたい。2023/12/17

ネルシュン

3
他の本を読みながらとはいえ2月以上かけてようやく読了、なんだか最後まで話しは動きださなかったけれど、登場人物の生い立ちや、舞台の町の成り立ちや、そんなもので1000ページ以上も面白く読ませてしまう橋本治はスゴすぎ。2021/12/09

takao

2
ふむ2023/06/05

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