内容説明
ともに戦った戦友の霊に呼びかけ、いまは亡き父の在りし日を偲ぶ…。それぞれの思いで激戦の舞台を歩き「あの戦争」の真相をさぐる旅の記録。
目次
1 香港
2 コレヒドール島
3 トラック環礁
4 薩摩半島の特攻基地
5 沖縄
6 サイパン島・テニアン島
7 ラバウル
8 パラオ・ペリリュー
9 レイテ島
10 北部ルソン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
123
産経新聞での連載を再編集した作品。大東亜戦争での激戦地の中でも比較的訪問しやすい戦地だ。国内では沖縄、鹿児島の特攻基地。国外ではサイパン、テニアン、レイテ、ルソン、パラオ、ラバウル、トラック等。沖縄や海外では慰霊碑が多く存在する。遺骨の収拾が困難な状況のなか、戦友や家族を悼み慰霊碑が建立される。この作品も17年前に出版されており、現在の慰霊碑の状況が気にかかる。個人的には祖父の兄が散華したテニアンの記述が印象に残った。私はテニアンには行けていない。だからこそ靖国に行く。私に出来る慰霊の数少ない行動だから。2019/08/19
千本通り
3
平成13年から約1年間に渡り産経新聞に毎週連載された記事をまとめたもの。戦跡は順に、香港、コレヒドール島、トラック環礁、薩摩半島の特攻基地、沖縄、サイパン島・テニアン島、ラバウル、パラオ・ペリリュー、レイテ島、北部ルソン、である。新聞記事らしくコンパクトにまとまっていて、写真・地図も豊富で読みやすい。2022/06/23