感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鹿野苑
3
これは非常にお買い得な本である。1,100円(税込)で来年度出る真宗聖典(第二版)と同じ本文で現代語訳と親鸞聖人の書かれた左訓(メモ)、出典元の原文、現代語訳、『唯信鈔文意』と『唯信鈔』の原文該当箇所対象もついている。すごすぎる。 現代語訳、大変ためになった。これは初心者にもおすすめ。『唯信鈔文意』、なんなのかわからない人にも全貌が分かる!!! 2023/09/21
あとがき
1
「唯信鈔」について、「二心あると一心なると、天地はるかにことなるべし。」や「あそびやまば念仏をとなえ、ねぶりさめば本願をおもいいずべし。」などの言葉が、信さえあれば凡夫でも救われる絶対他力の思想を素晴らしく表現している。/「唯信鈔文意」については、「自然」という重要概念についてや、「いろもなし、かたちもましまさず。」という如来理解など、晩年の親鸞の信仰を理解する上で重要なテキストである。「煩悩を具足しながら、無上大涅槃にいたるなり。」この矛盾や逆説を踏み越える絶対的肯定こそ親鸞の醍醐味である。2024/03/31
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- 和書
- 荒野の古本屋 小学館文庫