内容説明
幕府の庇護のもと、安逸の夢を貪ってきた日本仏教界は、維新政府の神道国教化政策、ヨーロッパ合理主義による仏教的信仰の否定などにより未曾有の危機に追い込まれた。過酷な試練に直面しながら、親鸞の信に自らの生命の糧を見出し、封建的呪縛を解き放つため全身全霊で新しい近代教学を模索した先覚者たちの群像。
目次
序章 近代の幕開けと親鸞
第1章 「親鸞の名を担う教団」を求めて
第2章 いま、親鸞に聞く
第3章 親鸞の遺弟として生きる
第4章 親鸞教学の開顕
第5章 親鸞・普遍への道
終章 新・親鸞主義の成立
著者等紹介
安冨信哉[ヤストミシンヤ]
1944(昭和19)年生まれ。早稲田大学卒。大谷大学教授、真宗大谷派教学研究所所長などを歴任。文学博士。専門は真宗学。2017(平成29)年3月31日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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