内容説明
母が認知症になって考えた、命や人生について。24年間の介護から紡ぎ出された言葉。ポストカード付詩集。
著者等紹介
藤川幸之助[フジカワコウノスケ]
詩人・児童文学作家。1962年、熊本県生まれ。長崎大学教育学部大学院修士課程修了。小学校の教師を経て、詩作・文筆活動に専念。認知症の母に寄り添いながら、命や介護を題材に作品を作り続ける。また、全国各地で認知症への理解を深めるため講演活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろちゃん
20
認知症の母を介護することで生まれた詩集。この詩を読んでとても素敵な心の持ち主なんだなあって思いました。「老いているのではなく、老いを獲得しているのだ」とか「母の遺言は私自身」とか介護という仕事柄共感する部分たくさんありました。2022/09/04
遠い日
7
アルツハイマー型認知症の母を24年間介護する中で得た、気づきや理解を飾らずに吐露した詩集。ことばのない母に苛立ち、出口のない生活に絶望したことも包み隠さずことばに載せている。生きるということの尊さと心というものの不思議さを、深い洞察で獲得していった日々が燻し銀のように光っている。2018/01/16
G-dark
4
認知症のお母様に二十四年間寄り添い続けてきた方の詩集。ほとんどのページに、詩が書かれたポストカードが付いているので、いいなと思った詩のポストカードを切り取って誰かに送ることが出来ます。私は「待つということは 過去や未来ではなく 「この今」を 待たせるその人と 生きているということなのだ」という詩と、 「こころ」と題された詩が特に気に入りました。認知症になるとなかなか言葉が出てこなくなるけれど、心は確かにあってこの世界を感じていて、今というこの時を共に生きているのだ、とこの詩集から教えて頂いた気がします。2014/10/19
貧家ピー
3
認知症の母親を24年間介護した間に生まれた詩集。美しい写真入りの葉書もついており、贈る事ができる。 拡散してなくなっていく 命もある 例えばタンポポの 綿毛のように2015/08/08
-
- 和書
- 日本語ひらがな百科