出版社内容情報
4年3組、2番、安東あかり。あかりは3年生までは出席番号が1番だった。今年1番になったのは「まこっちゃん」こと、青山真琴だ。あかりは足が速いし、絵も上手で、成績も良く、去年まではクラスのリーダー的存在だった。お母さんからは「スーパーガール」だと言われている。でも、まこっちゃんには、かなわない。あかりは、まこっちゃんを追い落とそうと動きはじめるが……やがて思わぬことに……。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
88
児童書。YA。いじめ▽小学4年生の安東あかりはなんでも「1番」が大好き。ところが3年の終わりに転校してきた青山真琴は成績優秀運動神経もよく明るくリーダー的な子で、あかりは勝手にライバル視している。同じクラスになり最悪な気分になった。あかりは真琴をおとしめようと、悪口やいじわるをするが真琴は相手にしない。周りを操って真琴を孤立させようとしたら、あかりがハブられるようになった。我儘な弟にかまう母親にも不満をかかえたあかりは、いじめられていると言えない▽小4の幼さ全開で、愉快なお話ではないかも。2024.6刊2026/05/25
nyanco
25
今まで一番だったあかりと、転校生真琴 転校生に一番のポジションを奪われたような気持になって、ちょっと意地悪や悪口 それがクラスの中であかりをひとりぼっちにするきっかけになってしまった。真琴ちゃん、本当に良い子でその後、わざとらしくない自然なスタンスであかりを元の場所に戻す力になってくれたり、良いお話でした。 朝比奈あすかさん、最近、ジュニア向けの本で見かけるようになりました。 良い作家が、子供のために良い作品を書くのは素晴らしいことだけど、でもなんだか、少し勿体ない、と感じてしまうことがあります。→続2026/06/10
雪丸 風人
19
主人公は極端な負けず嫌いの小学四年生。クラスの女王として君臨していた彼女が、型破りな転校生の登場にかき乱され、心の抑制を失っていきます。これ主人公が超あぶない!エスカレートする後ろ暗い感情に絡めとられ、ハラハラしつつページを繰るほかありませんでしたよ。なんてひどい子だ!と思いつつ止まれないんです。まるで黒い魅力に憑りつかれたよう。天地がひっくり返るようなターンがはじまると、またしても止まれない。そのとき私はすでに、人の意見に左右されないあっぱれな”誰かさん”の虜なのでした。(対象年齢は10歳以上かな?)2026/05/14
たかはしあめ
13
4年生女子の等身大の感じがリアルでした!弟・友達、とにかく嫉妬があって、4年生女子安東あかりさんがどのように他者に対する嫌な感情と向き合っていくかが書かれていた。あかりさんは、ぜんぜん乗り越えられていないし、こどもっぽい返り討ちにあって、結果ひとりぼっちになったり。あまりハッピーなにっこりする終わり方でないけど、それがリアルな学校生活だろうな。と。朝比奈あすかさんの『君たちは今が世界』を読んで、作者の観察眼に驚いたけど、やっぱりリアルな4年女子でした。2026/05/27
びすけっと
8
2026年4月刊。図書館新入図書コーナー出会い本。なんでも自分が一番と思っていたのに、それが虚栄だと分かりだして、不安に駆られる主人公・あかり。嘘を振りまいているうちに、自分が級友から疎外される。思わぬ手立てで助けてくれたのは…。自分よりできる人がいると分かったときに、その相手を貶めようとするのは、人間の悲しい性か、それとも未熟さか。朝比奈作品には一見、醜い人間が登場するのですが、それを克服するかもしれない一端があるところが好き。この作品、真琴の語りで読んでみたいけれど、まったく異なる作品になるだろうな。2026/05/06




