出版社内容情報
80年前、日本はアメリカと戦争をしました。2014年、アメリカで「一郎君へ」と書かれた日章旗が見つかります。日章旗とは兵隊に行く人のお守り代わりに、周囲の人たちが日の丸の旗に名前を寄せ書きしたもの。戦場に残された旗をアメリカ兵が持ち帰り、遺品として出てくることが多いのです。その日章旗に書かれた59人の名前を手がかりに、「一郎くん」がどんな人だったのかを探るため、新聞記者が静岡の町を走り回ります。
【目次】
内容説明
「一郎君へ」と書かれた日の丸の旗。一郎くんとは誰なのか?それをつきとめるため、現役新聞記者が静岡の町を走り回る。彼女が見つけ出した母の思いとは。小学中級から。
著者等紹介
木原育子[キハライクコ]
1981年生まれ、愛知県一宮市出身。名古屋大学大学院国際言語文化研究科卒。学生時代のネパールやベトナムで国際ボランティアを経験し、視野を広げた。2007年に中日新聞社入社。2015年から東京新聞(中日新聞東京本社)社会部を経て、現・特別報道部。社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取得し、司法福祉や精神医療、児童養護など福祉ジャーナリズムを中心に取材。アイヌ民族を巡る差別問題では、2023年のメディア・アンビシャス大賞を受賞
沢野ひとし[サワノヒトシ]
名古屋市生まれ。イラストレーター。児童書出版社勤務を経て独立。「本の雑誌」創刊時より表紙・本文イラストを担当する。第22回講談社出版文化賞さしえ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。