出版社内容情報
種が芽を出し、つるが伸びはじめました。スイートピーが巻きつき方を教えますが、できません。このつるは別の植物なのです。いろいろなつる植物が自分のやり方を教えますが、やはりできません。いったい何の植物なのでしょう? つる植物は、巻きついたり吸盤で貼りついたり、それぞれ独自の方法で伸びますが、共通しているのは周りに支えられて生きていること。でも他のつる植物を支えてやることも…なんだか人間みたいですね。
内容説明
アサガオはひとりではたっていられないので、ぼうなどにつるをぐるぐるとまきつけてささえてもらいます。ほかにもいろいろなしょくぶつがいて、きゅうばんでかべにはりついたりまきひげをからませたりと、いろいろなやりかたでまわりにささえてもらいながらおおきくなります。ひととちがっていいのです。じぶんのとくいなやりかたでおおきくなればいいのです。
著者等紹介
大野八生[オオノヤヨイ]
1969年、千葉県生まれ。造園家、イラストレーター。子どものころから、園芸好きの祖父とともに植物に親しむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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遠い日
4
大野八生さんの絵を求めて。つる植物の特性がそれぞれの植物ごとに紹介されて、そうやって巻きついているのか?とかそんなふうにつかまっているのか?とか感心しながら読み進みました。ポツンと落ちていた黒いタネから芽がでてはがでて、つるが伸びていきます。自分が誰かわからないつる。他の植物につかまらせてもらいながらぐんぐん伸びていきます。でも、途中から何のつるかは、咲いた花でわかってしましますが。最後の答えまで、子どもたちが楽しんでくれたらいいな。2025/06/26
kokotwin
1
つる植物がいろいろ出てきて、特徴も書かれていて、それでいて物語って感じだから楽しめる。なんだろうって思いながら読めるのでいい。2025/07/15
たくさん
0
自分が何者なのかを読者とともに考えるというか問いかけながら、ほかのツルの生き物の生態を知って、あっ違うかったねで進んでいくのが面白い切り口です。あっあさがおだったのかい!。という感じのあっさりした落ちも面白かったです。2025/06/08
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