出版社内容情報
あっちゃんが幼稚園から帰ってくると、おばあちゃんの具合がよくないという電話がありました。お母さんは様子を見に出かけることになり、あっちゃんは、初めてひとりでお留守番することになりました。しんとした静けさの中、急に台所の料理道具や野菜たちが踊り始めたのです。怖くてこたつにもぐりこんだあっちゃんに、ぬいぐるみのくまが寄り添います。お留守番という特別な時間に起こる、不思議で美しいファンタジーです。
内容説明
読んであげるなら、5才から。自分で読むなら、小学校初級むき。
著者等紹介
森洋子[モリヨウコ]
1959年、東京都生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業。同大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
25
新着棚で。リア友さんオススメ。森さんの独特な絵は好き嫌いが分かれるかも? 私も実はちょっと苦手なのだが、読んでみたら、お話は面白かったし、絵にもだんだん慣れてきた。ひとりでお留守番って、小さい人にとっては不安だろう。あっちゃんがコタツに逃げ込む気持ち、わかる! でも、コタツ布団に見えた世界が、あっちゃんの気持ちを変える。昭和レトロで、大人は懐かしいだろう。小さい人はどうなのかな?2025/02/14
わむう
25
幼稚園のあっちゃん。おばあちゃんの具合が悪くなりお母さんが慌てて出ていき、初めて1人でお留守番することに。寂しく思っていると家の野菜や台所用具、マトリョーシカが動き出します。そして、あっちゃんも一緒に楽しく踊りだします。森羅万象に神が宿るという日本の八百万の神信仰を思いました。2025/02/02
みさどん
23
子どものるすばんって恐い要素を含んでいるから、表紙からもこれは怖い本だとばかり。主人公や人形に差し色を使って、あとは白黒、台所用品は鈍い黄色。道具が動き出して、驚くあっちゃんがそれほど怖がっていない表情なのがミソかな。描き方で、可愛い本、愉快な本になるのに、これは最後まで不気味。表情や色遣いだろう。印象に残る。好きな本棚2025/03/28
花林糖
22
大好きな森洋子さんの絵本。今作は表紙のマトリョーシカにくぎ付け。子供の頃に物凄く似ているのを持っていました。あぁ何故処分したのか。あっちゃんがとても可愛い。お家のこたつ布団と座布団カバーがお洒落。2024/12/28
ヒラP@ehon.gohon
20
ひとりでおるすばんしていると、急に静かになって、いろんなことが気になります。 あっちゃんの空想の世界ですが、ちょっとしたファンタジーです。 モノトーンで描かれていることで、ドキドキする感じが高められているように思いました。2025/04/03