出版社内容情報
あるところに、年老いた狩人がいました。鉄砲を使わずに、小犬と縄だけで獲物をつかまえるというのですが、一体どうやって? そのヒントは、ゴマ油。狩人は毎日、小犬にゴマ油を飲ませたり、ゴマ油で体を洗ったりしているので、小犬はゴマ油の香ばしい匂いをぷんぷんさせ、体もつるつるしています。その小犬を猟に連れて行くと、トラたちが集まってきて……。中国に伝わる、意外性あふれるトラ退治の物語をお楽しみください。
著者等紹介
牧野夏子[マキノナツコ]
1977年、京都市生まれ。大学で中国文学を専攻、中国・天津に1年間語学留学。京都市在住
佐々木マキ[ササキマキ]
1946年、神戸市生まれ。マンガ家、イラストレーター、絵本作家。『へろへろおじさん』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。京都市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
261
原話は中国の昔話。牧野夏子・再話、佐々木マキ・絵。お話は、ごまあぶらで育てた犬をつれた奇妙な狩人が鉄砲も持たずに、なわだけを持って狩りに行く。ある時、村人たちにトラ退治を頼まれた狩人と犬は…というもの。この荒唐無稽さが中国らしく、おおらかさとして表現される。絵はシンプルでわかりやすい佐々木マキ調がここでも健在。健全なお話と健全な絵という組み合わせ。正調すぎて、やや刺激には乏しいか。2024/12/01
ほんわか・かめ
23
ほら男爵の冒険にこんなオチの物語があったような。狩人と子犬、よいコンビです。遠目も利くし、中学年くらいまでの読み聞かせに良さそう。〈2024/福音館書店〉2024/04/30
キ♡リン☆か
16
こういった話は世界中ありそうですね。童話というか寓話というか、面白いですね。2024/05/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
保育所きりん組おはなし会。佐々木マキさんの絵だと気づいてくれましたが、みんなの好きな『ぶたのたね』のぶたが出てこないので、あまり反応がないかな?と心配しましたが、こいぬに大笑いしてくれました!2024/05/14
退院した雨巫女。
15
《本屋》虎の捕まえ方が、衝撃的でした。でも、ありえない。2024/04/08