出版社内容情報
あるところに、年老いた狩人がいました。鉄砲を使わずに、小犬と縄だけで獲物をつかまえるというのですが、一体どうやって? そのヒントは、ゴマ油。狩人は毎日、小犬にゴマ油を飲ませたり、ゴマ油で体を洗ったりしているので、小犬はゴマ油の香ばしい匂いをぷんぷんさせ、体もつるつるしています。その小犬を猟に連れて行くと、トラたちが集まってきて……。中国に伝わる、意外性あふれるトラ退治の物語をお楽しみください。
著者等紹介
牧野夏子[マキノナツコ]
1977年、京都市生まれ。大学で中国文学を専攻、中国・天津に1年間語学留学。京都市在住
佐々木マキ[ササキマキ]
1946年、神戸市生まれ。マンガ家、イラストレーター、絵本作家。『へろへろおじさん』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。京都市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
266
原話は中国の昔話。牧野夏子・再話、佐々木マキ・絵。お話は、ごまあぶらで育てた犬をつれた奇妙な狩人が鉄砲も持たずに、なわだけを持って狩りに行く。ある時、村人たちにトラ退治を頼まれた狩人と犬は…というもの。この荒唐無稽さが中国らしく、おおらかさとして表現される。絵はシンプルでわかりやすい佐々木マキ調がここでも健在。健全なお話と健全な絵という組み合わせ。正調すぎて、やや刺激には乏しいか。2024/12/01
☆よいこ
84
絵本。年老いた狩人は、小さな犬を1匹だけ連れて鉄砲ももたずに狩りをする。狩人は、小犬にごま油にひたしたパンを食べさせ、ごま油を飲ませ、毎日ごま油で体を洗ってやる。だから小犬は鼻のてっぺんからしっぽの先までつるつるつやつやでいい匂いがする。ある時、虎を退治してくれと頼まれて狩人は縄をもって出かけた。鉄砲は持っていない。狩人は山に入ると大きな木の幹に縄をくくりつけ、反対側は小犬のしっぽにしっかり結びつけて帰っていった。そこへ虎が現れて小犬をぱくり▽ゆかいwやばいホラー(紹介不可)で見たやつだ。2024年発行2025/09/02
ほんわか・かめ
24
ほら男爵の冒険にこんなオチの物語があったような。狩人と子犬、よいコンビです。遠目も利くし、中学年くらいまでの読み聞かせに良さそう。〈2024/福音館書店〉2024/04/30
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
保育所きりん組おはなし会。佐々木マキさんの絵だと気づいてくれましたが、みんなの好きな『ぶたのたね』のぶたが出てこないので、あまり反応がないかな?と心配しましたが、こいぬに大笑いしてくれました!2024/05/14
キ♡リン☆か
16
こういった話は世界中ありそうですね。童話というか寓話というか、面白いですね。2024/05/18