出版社内容情報
ある日、てんこちゃんは熱で学校を休みました。でも、熱をはかる前から「行きたくない」と思っていたのです。それからしばらく経ったある朝、また同じ気持ちになります。勇気を出して、てんこちゃんが家族にそのことを伝えると……。学校にも慣れ、様々な感情が出る時期。特に、今回は「学校に行きたくない」という気持ちと向き合う親子の姿を丁寧に描きます。今を生きる子どもたちの心にそっと寄りそうシリーズ第2弾。全5話。
内容説明
「行きたくない」という気もちとどう向き合えばいいんだろう?ある日、てんこちゃんは熱があって、学校を休みました。でも、実は熱をはかる前から「今日はなんとなく学校に行きたくない」と思っていたのです。それからしばらくして、てんこちゃんは、また「行きたくない」という気もちになります。―“なんとなくおやすみ”ほか、全5話を収録。小学校低学年から。
著者等紹介
ほそかわてんてん[ホソカワテンテン]
1969年埼玉県生まれ。漫画家・イラストレーター。パートナーの闘病を描いたコミックエッセイ『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)が話題になり、映画化、ドラマ化される。宝塚市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんわか・かめ
13
てんこちゃんシリーズ2。なんとなく学校へ行きたくない日ってあるよね。中学のとき、そんな理由で親に1日休ませてもらえたらすごく気が楽になって、次の日学校行けたのを思い出した。休んでても学校のこと、お友達のことばかり考えてしまうてんこちゃん。もう少し離れても良さそうな気もするよ。でも本当にいいお友達ばかりだもんね。自分の気持ちを言葉にできる、それに共感してくれる人がいる、それが何よりも心を軽くする。〈2024〉2024/03/20
しげ
8
学校を休んだとき、やたら学校のことを考えてしまう気持ちに共感。そうして自分の内側をゆっくり整理する時間をとることで、また前に進んでいけるのかな、と思いました。2024/09/09
遠い日
5
シリーズ2。こんな本を読めて今の子どもたちは幸せですね。子どもの心のもやもやに寄り添い、そっと温かなアドバイスを差し出してくれる。てんこちゃんの「どうしようオバケ」も、よりよい展開を求めるための葛藤なのです。てんこちゃんがなんとなく学校に行きたくない日、ちゃんと向き合ってくれる両親がすばらしい。学校のお友だちの本音も聞けてよかった。てんこちゃん、いいお友だちを持っているね。2024/03/20
リラッママ0523
3
子どものときのなんとも言えない不安な不思議なブルーな感じ、あるあるーと何度も思いながら読んだ。それを現役の子どもにわかりやすく形にしてくれた、ありそうでなかった本。読んで心を軽くしてくれる子がいるといいな。2024/06/15
言いたい放題
2
今は成人した社会人ですが、元不登校児童です。読んでいて苛々しました。理解のある両親と教員で良かったですね。私の場合は両親の理解も教員の理解も得られませんでした。2024/08/09