出版社内容情報
わたしは、松田コロン。この春、ふつうの小学校なら6年生、わが「私立探検家学園」では2回生になった。ドラゴンの卵を探せだの、マンドラゴラをみつけろだの、耳をうたがうような「実習」を乗り越え、迎えた新学年。とにかくふつうじゃない学園の謎にせまるべく、仲間たちで部活動を始めることに。そして訪れた3回目の「実習」。ミッションは、「メガクリスタルをみつけだせ!」。コロンたちを衝撃の展開が待ち受ける、シリーズ第三弾!
内容説明
わたしは、松田コロン。ふつうの小学校なら六年生、わが「私立探検家学園」では二回生。ドラゴンの卵を探せだの、マンドラゴラを見つけろだの、耳をうたがう“実習”を乗りきって、むかえた新学年。同級生たちとはじめた「ランニング部」も、体力づくりとは名ばかりで、この学園のひみつにせまるため!そんな、わたしたちを待ち受ける、三度目の“実習”。ミッションは、「メガクリスタルを見つけだせ!」
著者等紹介
斉藤倫[サイトウリン]
詩人。『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で、第48回日本児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
75
PES③無事2回生(小6)に進級できたコロンたち20名は、新入25名だったうち5名は上級生だったことと同級生5名は下級生クラスへの出張のため15名になっている▽PESの研究所を探る探偵と知り合う。「実習」について”平衡世界”ではないかと予想するも分からず。3回目の実習は3回生のサポートチームも参加し、南米風世界で「巨大水晶」を探索する任務▽無神経を責められ、コロンは流(ながる)と大喧嘩してしまう。アンデス風神殿に行ったコロンたちは一晩閉じ込められてしまう。朝起きると神殿中央に死体が▽名前にだいぶ慣れてきた2024/11/12
yumiha
45
松田コロンたちは、無事2回生に進級した第3巻。喃語にはさまざまな発音があったのに「言葉を覚え始めると、その言語にない音はなくなってしまう」(p63)と、本書で教えられた。母音が2つある言語(万葉仮名も韓国語も英語も)がずっと不思議だったけれど、そういうことかと納得。得ることによって失うものがあるちゅうことやね。本シリーズは、これまで常識と思ってきたことを疑え!というメッセージが隠れていると思う。上っ面だけで思い込むな、と言えば、クラスメートについても、さまざまな事情があるということをコロンは知ってゆく。 2024/06/01
東谷くまみ
36
みんなの想いに胸が熱くなった。流ちゃんの気持ち、ニコラの優しさ、ヤンの抱える辛い過去。フローラ、サロジャ、前巻ではアリカも…子供たちの抱える家庭背景に胸が痛む。子供が子供でいられるってすごく当たり前なことであるはずなのに、それがこんなにも難しい子供たちがいる。流ちゃんがコロンちゃんのお家に来た時の言葉に込められた思いに気づけたコロンちゃんがいい。命がけの実習やPESの秘密のハラドキ感、大切なことに気づかせてくれる仲間たちとの友情。児童書らしさもありつつ、様々なことを考えさせてくれるこのシリーズが好きだ。2024/05/16
anne@灯れ松明の火
16
シリーズ3。新着棚で。不思議な学校「私立探検家学園」で2回生に進級した松田コロンたち。謎はますます濃くなり、自称「ランニング部」をつくり、謎を解こうとする中、「巨大結晶、メガクリスタルをみつけだす」という3回目の実習の指令が出る。実習内容も気になるが、親友・流ちゃんとの仲違いの行方も気になる~! 斎藤さん、こんなことも、あんなことも、設定して書き始めていたのかと、驚きつつ、まだ何があるのかとドキドキする。桑原太矩さんの絵が素晴らしい!2024/03/18
Midori Matsuoka
10
二回生に進級したコロンたちに新たな課題が課される。PESでの学びを重ねるうちに次第にPESの存在に関心を示すコロンたちはPES卒業生や施設を探るように。 研修ごとに替わるチームメンバーの名前と特徴を一致させるのに苦戦し始めているので、1巻から読み直したくなる。 そして、この巻ではコロンと流ちゃんの関係がまた変化していく出来事も起こったりとアドベンチャー要素のみならず、友情の心模様も見逃せない。 研修での探検だけでなくPESでの授業も好き。言語学から社会、音楽へと連動していく授業、私も受けたい!2023/12/04
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