出版社内容情報
作者の新藤さんは、しばしば友人の住むトルコを訪れます。そして、トルコではヤヌック村に行き、ゼーラおばあさんをたずね、庭でお茶をご馳走になりながら、イスラームの人々の暮らしについて、いろいろ教えてもらいます。そのゼーラおばあさんが、サウジアラビアにあるイスラーム教の聖地メッカへ巡礼に行ったというのです。さて、新藤さんは、おばあさんからどんな話を聞くことができたのでしょうか。
内容説明
メッカってどういうところ?どこにあるの?1日5回のお祈り、断食月、メッカ巡礼ツアー…。イスラームの人々の暮らしを、トルコの友人たちにくわしく教えてもらいました。小学中級から。
著者等紹介
新藤悦子[シンドウエツコ]
1961年愛知県豊橋市生まれ。津田塾大学国際関係学科卒業。児童書作家としても活躍、『青いチューリップ』(日本児童文学者協会新人賞受賞/講談社)など多数
牡丹靖佳[ボタンヤスヨシ]
1971年大阪生まれ。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ(ニューヨーク)卒業。現代美術家。絵画を中心に国内外で作品を発表するとともに、絵本や本の挿絵、装画を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
48
色合いの優しい、イスラム教チョイ紹介絵本2023/09/13
ぶんこ
41
メッカ巡礼は暑さで大勢の方が亡くなられたことも。トルコのゼーラおばあさんは、子どもたちが独立して64歳になって初めて憧れのメッカ巡礼へ。この巡礼、国が主催して抽選に当たらないと行かれない!国旗が描かれた専用の服を着て、飛行機でメッカへ。メッカでは、ひたすらお参り。食事は自分で調理。それでも40万円ほどかかる!たくさんのお土産に驚くが、前もって用意されるというのに納得。メッカの聖水を何十キロも持ち帰ってますが、腐らないの?面白いと思ったのは、カメラ型のメッカでの日々が覗けるようになっていること。観てみたい。2024/08/01
なま
16
★4 イスラーム教の実態をトルコに住むゼーラおばあさんを通し体験する。イスラーム教徒の5つの義務は①信仰告白「アッラー以外に神はなし、ムハンマドはアッラーの使徒である」とアラビア語で宣言②礼拝③喜捨④断食⑤巡礼。巡礼だけは出来る人がするという条件付の義務で、ゼーラおばあさんは64才、国が主催する巡礼ツアーに当選し40万の費用をかけて1ヶ月メッカで過ごす。巡礼の方法や服装、持ち帰る聖水の出所や御利益。巡礼における最も重要な儀式であるアラファトへの巡礼。動物の犠牲によって生きている事に感謝する犠牲祭の方法等。2023/08/25
なにょう
16
メッカへの巡礼。著者がおばあさんから聞いたこと。何であれ、他人から経験を聞くことは、貴重である。★メッカの巡礼。①カアバ神殿の周囲を7回回る。カアバ神殿の中には入られない。②ミナ、アラファト山をめぐる。③ミナとマラファト山の近くにムズダリファってところがある。そこに3本の柱があり、それぞれ7つの石を投げる。心の中の悪魔を倒すという意味があるそうだ。④動物の生贄を捧げる。★石を投げるというのは面白い。確かに石を投げると心の中がスカッとする。そして、この投石のために人が殺到して、事故もあるんだって。2023/08/05
宇宙猫
15
★★★★★ メッカへの巡礼を教えてくれる絵本。国がツアーを主催すると言うのにも驚いたけど、そもそも巡礼でどういうことをするのか何も知らなかったので面白かった。2023/12/26
-
- 和書
- 桃源郷の鬼 ラルーナ文庫