出版社内容情報
こうたくんの家に、いとこの家族が遊びにきました。みんなでプールで遊んだ後は、家でそうめんの昼食をかこみます。昼寝から覚めたらスイカを食べて、夜は神社のお祭りへ。夜店の金魚すくいに夢中になったこうたくん、気がつくと「あれ、みんなどこいっちゃったの?」……。ユニークな構図でえがく絵の中では、朝顔が咲き、セミが鳴き、祭りばやしの笛の音が聞こえるかのようです。かがやく夏の一日を、どうぞおたのしみください。
著者等紹介
麻生知子[アソウトモコ]
1982年、埼玉県生まれ。2006年頃から、油絵の制作と発表をしている。2008年より、友人の画家・武内明子とともに、日本全国を旅して作品の題材と展示場所を探し、制作し、その土地で発表する“ワタリドリ計画”の活動もしている。2023年までに、全国約30カ所とカナダで、旅と展覧会をしてきた。また、山内龍雄芸術館の運営も行っている。神奈川県藤沢市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
293
昔懐かしい夏休みの一日。家庭にエアコンがなく、扇風機が活躍しているところから、1970年代後半か1980年代前半くらいかと思われる。午前中は近くのプールに行って、お昼ごはんには素麺を食べて、午後はスイカ(カブトムシの飼育も)、そして夜にはお祭りと夜店。もう完全な夏休みフルコースである。夜店のハイライトはなんといっても金魚すくい。ヨーヨー釣りやスーパーボールも懐かしい。そして掉尾を飾るのが打ち上げ花火だ。麻生和子の絵もまたレトロムードに溢れている。裏表紙を絵日記で締めくくるのも、実に上手い手法。2024/09/02
starbro
160
3年前に読んだ「こたつ」に続いて、麻生 知子、2作目です。今の季節に相応しい絵本、昔ながらの夏祭りは楽しかった記憶があります。 https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=72562023/07/28
はる
66
昭和の夏休み。ちょうど私が子供の頃の、懐かしい夏の雰囲気に溢れています。親戚の子が泊りに来たりしたことはなかったけれど、友達とプールに行ったりお祭りに行った記憶に重なる。屋台のお店も今風ではなく、昭和な感じなのがいい。お面屋さんはドラえもんやアンパンマンが描いてあるけれど大丈夫なのかな…。前作「こたつ」に比べるとレイアウトや構成が凝っていて、画面に動きと広がりを感じました。2023/07/30
yomineko@ヴィタリにゃん
63
読み友様からのご紹介本です📙懐かしい!楽しい夏休み!祖父母の家に行くと、集まった子ども達と一緒に遊ぶ。プールに行ったり、お祭りに行ったり。小さい頃は夏が嫌だなんて思った事はなかった気がする。。。2024/09/11
よこたん
51
“おひるごはんは そうめんと てんぷらと のりまきです。「いただきまーす」” 泊りがけでやってくるいとこ家族、家の近くの色んな形のプールで泳ぎ、夜は神社の夏祭り、そして打ち上げ花火。楽しみいっぱいの夏の高揚感があふれている。前作『こたつ』が楽しかったのでこちらも。全体見渡せるけど、ちょっと不思議な構図。夏祭りの屋台をひとつひとつ巡るように眺める。ヨーヨー釣り、やりたいな。最後まで食べ切れたためしのないりんご飴が、やっぱり欲しくなる。めいっぱいはしゃいで、疲れて、ざこ寝の夜。懐かしい匂いが漂っている。2023/08/12