出版社内容情報
きょうから学校がはじまります。はじめてのことが苦手な、テンのてんこちゃんはドキドキしながら学校へいきます。クラスは全員で10ぴき。てんこちゃんは、自己紹介で緊張しすぎてしまい……。他に、お弁当や遠足のお話など全5話。はじめての学校で、誰もが経験する不安を少しずつ乗り越えていく姿を描いた本書は子どもたちの心に寄り添うことでしょう。ユーモラスな絵と文が一体化して読みやすく自分で読むファーストブックに!
内容説明
10ぴき、みんなちがって、みんなおもしろい!テンのてんこちゃんは、はじめてのことがとっても苦手です。学校がはじまり、9ひきのなかまの前で、自己紹介をすることに。ところが、きんちょうで、何も言えなくなってしまいます。「どうしよう、どうしよう!!」ほかに、お弁当や遠足のことなど、学校でのできごと全5話。小学校低学年から。
著者等紹介
ほそかわてんてん[ホソカワテンテン]
1969年埼玉県生まれ。漫画家・イラストレーター。パートナーの闘病を描いたコミックエッセイ『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)が話題になり、映画化、ドラマ化される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
文庫連紹介本 はじめてなことが苦手なてんこちゃんのおはなしが5話 『 すきなことはなに?/ ちゃいろいおべんとう / なにを見てるの?/ なにをまってる?/ えんそくはドキドキ 』 【第71回産経児童出版文化賞 ニッポン放送賞】2023/04/25
Midori Matsuoka
8
1年生のてんこちゃんははじめてづくしの学校生活の中、色々なキャラクターのお友だちと付き合いながらドキドキをクリアしていきます。 「どうしよう」とドキドキしてくると頭の中に「どうしようおばけ」が出てくるてんこちゃん。 でもてんこちゃんだけじゃなくて周りのお友だちもドキドキしていたり、色んなことを考えていたりすることがだんだんわかってくる。 てんこちゃんが窓から空を見ていると友だちが入れ替わり立ち替わりやってきて、それぞれ違うところに注目して話しかけてくる「なにを見てるの?」というお話が好きでした。2024/03/13
しげ
7
細川貂々さんが書いた児童書ということで、気になって手に取りました。不安になりやすい気質を持った子どもが主人公で、そういった気質を持ちながらも、あたたかい学校生活を過ごしている様子が描かれていて、ほっこりしました。2024/09/09
遠い日
6
「はじめてばかりでどうしよう!の巻」とあるからには、シリーズになるのでしょうか?てんこちゃんはテンの子どもたちが通う小学校に入学したばかり。何もかもはじめてでどきどきしっぱなし。緊張すると頭の中に「どうしようオバケ」が出てきてますます混乱するのです。でも、周りのみんなのすること、言うことを見聞きしていると不思議に心は落ち着いてきます。てんこちゃんは、その初めてを心いっぱいで受け止めようと一生懸命だから、きっとそうなるんだね。短い5話がかわいいイラストとともに収められています。小学校新一年生にぴったりです。2023/04/27
茶々吉(パーソナリティ千波留)
4
みのおエフエム 2023年11月15日放送の「図書館だより」で紹介するために読了。6歳になったてんこちゃんが初めて学校へ行く。てんこちゃんは緊張すると頭の中に「どうしようおばけ」が出てくる。でも担任の先生やクラスのお友達の言葉を聞いたり態度を見ているうちに、自分は自分でいいのだとわかってくる。 私もてんこちゃんのような子どもだった。人にどう思われるかが気になってやたら緊張したものだ。 人によって見え方が違うのだ。それを気づかせてくれるのが友達。人と全く同じである必要はない、多様性が大切、という絵本。2023/11/09