出版社内容情報
ある日、ゆうたにとどいた三まいのはがき。それは、「ナメヨ」、「ガマコ」、「ニョロミ」からの招待状でした。心あたりのないゆうたですが、「おもしろそう」と、順番に三人の家を訪ねます。しかし最後のニョロミに別れを告げると、「ここでくらそう」と、はなしてくれません。そこへナメヨがかけつけて、さらにガマコもやってきて、ゆうたをとりあい大さわぎ! じつはこの三人、前日、ゆうたが助けた生きものたちだったのです。
内容説明
ある日、ゆうたにとどいた三まいのはがき。差出人はナメヨ、ガマコ、ニョロミ―って、いったいだれ!?小学校初級から。
著者等紹介
おくやまゆか[オクヤマユカ]
『たましいいっぱい』(KADOKAWA)で第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。友人たちと、マンガと小説の雑誌「ランバーロール」を主宰。図書館員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がらくたどん
63
『うりぼうウリタ』の次に読んだおくやま作品が本書だったのでビックリして登録を忘れていた。昔ばなしで有名な「三枚の御札」に劣らぬ面白さ。小さな生き物にも優しいゆうたくんのもとにある日届いた「三枚のはがき」差出人はナメヨちゃんとガマコちゃんとニョロミちゃん。それぞれのお家へのご招待で、ゆうたくんモテモテ~♪なのだが。低学年でも充分に「もしかして」を予想してドキドキできる安定した筋運び。ゆうたくんの締めくくりの一言と意気投合して「次」を目指す彼女達のかわいらしさでちゃんと「あ~楽しかった」でお話が閉じるのが良い2023/04/02
東谷くまみ
40
日陰者御三家はこんなにも押しが強かった!ある日人助け(?)をしたゆうたくんに届いた3枚のハガキ。差出人はナメヨ、ガマコ、ニョロミ…勘のいい人ならもうピーンとくるかな?おくやまさんの力の抜けたユーモラスな絵に黄色と白と灰色しか使ってない色使い。なんか癒やし〜。そしてナメヨがめちゃかわ😍あ、でもこれって食物連…いやいや野暮なことは言いますまい😌最後の仲良く3人で食卓を囲む姿がとっても楽しそうでほのぼの〜❤️遠近感をうまく使って描かれた絵だったのでうっかり自分も草の間から覗いてる小人気分!楽しかった😊❣️2023/01/20
ほんわか・かめ
21
面白いお話。多分なんの教訓もないよね!あるとしたら、カエルやヘビを助けたらお恩返しがエグいよ、ってことかしら(笑) あとは、知らないお誘いには安易に乗らないことね。2年生〜〈2022〉2023/01/26
ゆるまる子
17
(2022年223冊目)表紙のイラストは黄色に蛇、勝手なイメージでご利益あるお話と思ったら全く違う笑。優しいゆうたくんが助けたナメクジ、カエル、ヘビから恩返しをされる。だけど何かがおかしい。昔話のようでもあり、ホラー要素もある創作童話。ゆうたくんのへんてこな1日のお話。(2022年/福音館書店)2022/12/30
遠い日
9
ナメクジ、ガマガエル、ヘビを助けたゆうた。そんな心やさしいゆうたに不思議なはがきが届きます。日曜日、お父さんは遊んでくれないから、はがきのお誘いのところへ行ってみた。恩返しのつもりがなかなか圧の強いお礼と食べられないごちそうが並ぶ。三者三様の要求にほとほと困り果てるゆうたがお気の毒。続きもありそうですが、あったら怖いな。2022/11/20