出版社内容情報
さんかく山のふもとの小さな小学校では、一年生から六年生までみんないっしょに、仲良く学んでいます。4月の新学期がはじまったある朝、三年生のアカネちゃんが教室に入ろうとすると、隣の土居くんの席にだれかがいます。こちらをふりかえったその姿は、なんとタヌキ! それは土居くんの本当の姿でした。今学期の目標「なかよく、元気に、しょうじきに!」を守ろうと、土居くんは”正直”に姿を現したのでした。
内容説明
ここは、さんかく山のふもとの小さな小学校。一年生から六年生までみんないっしょに、仲良く、元気に学んでいます。4月の新学期がはじまった月曜の朝、三年生のアカネちゃんが一番のりめざして教室に入ろうとすると、となりの席には、もうだれかのすがたが。それは…!?朝の読書におすすめ!
著者等紹介
富安陽子[トミヤスヨウコ]
1959年、東京生まれ。高校在学中より童話を書きはじめた。『さくらの谷』(偕成社/第五二回講談社絵本賞受賞)など
大島妙子[オオシマタエコ]
1959年、東京生まれ。出版社勤務ののち、絵本を描きはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
88
児童書。低学年向き。全校生徒10人の小さな小学校の春のある日、3年生の土居くんが「しょうじきになります」と正体をあかした。土居くんは実はタヌキだった。みんな驚いたけど、明るく元気な土居くんはタヌキの姿に戻っても変わらず明るくてひょうきんで、みんなを楽しませる。会計係にも立候補したし、かけっこも頑張るし、音楽では腹づつみならぬ太鼓係をやった。めでたしめでたし。次の日の朝、学校に行くとびっくりすることが!▽オチもいい。2022年刊。2023/03/15
chimako
73
早速借りて読んでみた。最初からネタバレで安心して読める。土居君の可愛らしさと一生懸命に笑顔になれる。絵も昭和チックで物語にマッチ。小学校3年生の担任をする嫁ちゃんがさくさく読んで「来年のおすすめ本にしたいです」と帰っていきました。最後のオチも予想通りだったらしい。私は「えっ!?」って思ったけどね。楽しいお話、教えていただいてありがとうございました。2022/07/30
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
41
10人の小さい学校にある日登校したら、3年生の土居くんがタヌキになっていた。実は本当にタヌキだった。そしてオチにビックリだが、私は隣のお友達が動物だったら、テンション上がるわ~。2023/06/06
chiaki
39
土居くんの席に座っているのはまさかのタヌキ!?とっても正直でお調子者な土居くんのゆかいな童話。名字から察するに最後はなんだかそんな気がしてました。笑 低学年さんに喜ばれそうなおはなしですが、意外と字が小さいのとルビ少ない!裏表紙必見。2023/01/31
anne@灯れ松明の火
32
大好きな冨安さん。挿絵も、大好きな大島妙子さんで、うれしい! 動物の小学校の話かと思ったら、人間の小学校に、人に化けたタヌキが通っていたという話。新学期の目標「なかよく、元気に、しょうじきに 」を守るため、土居くんはタヌキだったと告白(笑) アカネちゃんたちは驚きながらも、受け入れる。本来の自分に戻った土居くんの活躍が楽しい♪ その翌朝、もっと驚くことが……。冨安さん、お見事!2022/05/10