出版社内容情報
克明繊細な筆使いで旅の楽しさを描く「旅の絵本」の10冊目。旅人はオランダにやってきました。運河の流れる街をゆき、チーズ市を見て、たくさんの風車がある場所を訪れ、チューリップが咲く公園へ……。オランダならではの美しい風景を堪能できます。オランダ出身の画家、フェルメールやホッベマなどの作品をモチーフにした場面も盛り込まれています。旅日記のような解説文とともにおたのしみください。
内容説明
安野さんが最期まで描き続けた『旅の絵本』シリーズの完結編。
著者等紹介
安野光雅[アンノミツマサ]
1926‐2020。島根県津和野町に生まれる。1974年、『ABCの本』(福音館書店)、『昔咄きりがみ桃太郎』(岩崎美術社)で芸術選奨文部大臣新人賞。他に、国際アンデルセン賞、菊池寛賞をはじめ、国内外の数多くの賞を受賞。2001年、津和野町に安野光雅美術館が落成。その折に出版された『安野光雅の世界』(平凡社)が、それまでの仕事の変遷を網羅している。2012年には、文化功労者に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
198
以前から気になっていた安野 光雅および「旅の絵本」シリーズ初読です。完結編というより最終巻はオランダ編、ほのぼのとした絵が旅情をかきたてます。機会を見つけてⅠ~Ⅸ巻も読んでみたいと思います。 https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=69662022/01/20
アキ
103
旅の絵本・オランダ編。安野光雅の逝去後、アトリエから見つかったものを編集したそうです。解説文も、安野氏の記憶のまま記載されている。オランダ航空KLMをよく利用されていたらしく、オランダはほとんど回ったとあります。表紙のアムステルダム中央駅、エンクハイゼン、ホールン、ファーレンダム、マルケン、アンネ・フランクの家、ゴッホの家・ズンデルト、咸臨丸のキンデルク、フェルメールのデルフト、ライデン、キーケンホフ公園、世界一のオランダの花市場、ホッベマのミッデルハルニス。でも著者の好きな田舎の風景が一番心惹かれます。
KAZOO
99
安野さんのシリーズ「旅の絵本」10作目です。原画は逝去後にアトリエから見つかったものを編集したものだそうです。オランダ編ということで懐かしい絵が並んでいます。アンネ・フランクの家やフェルメールが描いた「デルフトの風景」があったりします。最初のころに比べるとこの前のスイス編と同様に緻密さがなくなっていますが、かえって素朴さが出ている感じがしました。2022/08/16
馨
72
旅の絵本シリーズ完結。オランダ編。アンネ・フランクの家の絵と、カラフルなチューリップがインパクトありました。見聞を広めるためでなく迷うために旅に出たという言葉が響きます。最期まで描き続けたのは観光地だけでないその国に住む普通の人たちだったというのも良かったです。2022/03/05
yomineko@ヴィタリにゃん
69
オランダ編。アムステルダム駅は東京駅とソックリ!驚くほど似ているが参考にした訳ではないらしい。アンネ・フランクの家がある!!!咸臨丸はキンデルダイクで作られた🚢偉大な画家たちを生んだオランダ。花と風車以外にも見どころが沢山ありますね😊2023/09/16