内容説明
ハナはいきものがすき。でも、ハナがすきないきものはきもちわるいとか、へんとか言われる。それでも、「みんなにすきになってもらいたい！」と思ったハナ、ある日、みんなのところへいきものたちをつれていくことにしたのです…。
著者等紹介
蟹江杏［カニエアンズ］
版画家。東京生まれ。「自由の森学園」卒業。ロンドンにて版画を学ぶ。全国の百貨店やギャラリーで絵画の個展を開く。ＮＰＯ法人３．１１こども文庫理事長として、被災地の子ども達に絵本や画材を届ける活動や絵本専門の文庫を設立するなど、福島県の子どもたちをはじめ全国各地の子どもたちとの交流を深めている。本の仕事も多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
261
蟹江杏 作。ハナが一番好きなものはへび。ほかにもコマルハナバチやカエル、トカゲ、ミミズやコウモリなんかも。この一風変わった嗜好は、古典作品に先蹤を辿れば、まさに「虫めづる姫君」（『堤中納言物語』所収）である。誰からも理解されないハナ。ただ、現代の虫めづる姫、ハナにはたった一人ハルという共感者が現れる。メデタシメデタシ。絵はペン画の枠線（版画？）にラフな彩色を施したヘタウマ系。破壊的な構図が内容にはピッタリ。ラストシーンの惚けた味わいもいい。2025/01/16
starbro
182
表紙とタイトルに魅かれて読みました。版画家 蟹江杏の絵本、初読です。現代版「虫愛づる姫君」絵本ということでしょうか。私は巳年🐍なので、ハナに好かれるかも知れません（笑） https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=69392021/12/05
たまきら
35
好みが人と違うせいで疎外感…うちの新五年生が現在戦国女子。クラスで話が合う子が一人もいず、図書館が友達な日々。こんなのどうかな？と思って置いといたら、「こんなヘビいないし」と憎まれ口叩きながらもじっくり読んでました。素直じゃないなあ。2022/04/05
たーちゃん
31
息子は「蛇が好きなのかぁ。この絵本のお母さんはカエル嫌いみたいだけど、お母さんはそんなことないよね？」と。あまり得意ではありません（笑）2022/08/05
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
26
自分の好きなものが、万人に受け入れられるとは限らない。でも好きなものは好きなんだもの、そのままでいいじゃない。いつか分かり合える人が出来たら、それは更に素晴らしい出会い。自分を変える必要はないよ。 【第14回ようちえん絵本大賞】2022/04/11
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