感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
67
児童書。低学年~。「もう、もうもう、もうもうもう、ぼくは、おこった!」公園でタニくんと待ち合わせをしたハルはちっともやってこないタニくんに腹を立てて帰った。どすどす歩いてプンスカしていたら「ベーカリーあぐり」と書かれた車から声をかけられた。車はパン屋で、ハルはメロンパンをごちそうになる。あぐりさんは、ハルのプンスカをジャムにしようと言う。じっくり煮詰めたジャムはキラキラのピンク色だった▽ことばのリズムが楽しい。イラストも可愛い。ハピエン。2021年刊2023/09/28
よこたん
44
“ジャムは、あさやけの海みたいに、きらきらしたピンク色。つやつや、うるうるひかるので、ハルはジャムをずっとながめていられそうでした。” プンスカ!プンスカ!怒ってる。くどうれいんさんの言葉選びがもう絶妙。“耳があつくて、のどがきゅっとしまるかんじがして、うでをぶんぶんふりまわしたい気持ちです。”って、あ〜わかる。児童書なのだけど、絵が昭和の匂い漂う感じで、ちょっと好みが分かれそう。ファンタジーなのかSFなのか理科なのか家庭科なのか。道徳ではないかな。プンスカの理由や程度で、色も味もころっと変わるのかな? 2023/01/11
chiaki
41
くどうれいんさんの児童書。待ち合わせしたのにも関わらず、友だちが約束の時間になっても現れずハルくんはプンスカ。むしゃくしゃした気持ちを抱えながら歩いていると突如魔法使いのあぐりさんが!ハルくんの怒った気持ちをきれいな色のジャムにしてくれます。そんなジャム作りのお手伝いをしているうちに、ハルくんもいくらか心が晴れてきて…。怒りだけでなく、自分の感情もこうして色分けすると心の整理に繋がるよう。くりはらさんの絵も素敵。低学年さん向け。2022/03/25
たまきら
37
あるよね~こういうこと…。「約束したのに来なかったよ!」15分公園で待って怒って帰ってきた娘さんにぴったりと思たんですが、「ふうん」ぐらいの感想でした。おや?男の子が主人公だからかなあ。やさしい魔女の呪いあめみたいな感じだけどなあ…。オカンはほっこり読みました。ちなみに娘さん、怒って報告に来た後他のお友達と楽しく遊んでいたのであまりダメージもなし。良いコミュニティだよな~。2021/11/21
anne@灯れ松明の火
33
出版社のSNSで気になっていた。くどうれいんさんって、芥川賞候補になった作家さんだよな~、児童書も書いているだ~と思っていたら、新着棚で出会った。表紙は、めちゃくちゃプンスカしていて、子どもに読ませてもいいの?(笑)なんて思ったが、心配ご無用。誰にだって、プンスカ怒りたくなることはある。その怒りをどうおさめるかが大事。魔法使いのあぐりさんと出会い、ハルはプンスカを吐き出して、ジャムにしながら、自分の怒りと向き合う。楽しく、軽やかな話の中に大事なメッセージがあるって、いいなあ。くりはらたかしさんの絵も素敵!2021/10/12
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