著者等紹介
亀田良成[カメダヨシシゲ]
1947年東京都生まれ。公益財団法人日本自然保護協会自然観察指導員。山中湖村「フジマリモ生息調査検討委員会」委員
斉藤俊行[サイトウトシユキ]
1966年福島県生まれ。武蔵野美術大学卒業。現在、イラストレーター、デザイナーとして活動中。工房水銀堂主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
94
イラストを多く使って分かりやすく富士山のまりもを描いたものです。私は、まりもというとすぐ北海道の阿寒湖の美しい球状体のまりもを思いうかべますが。ここで取り上げられているのは、富士山の麓の富士五湖のひとっ山中湖で採取された、2~3センチの楕円の緑色の藻のようなまりもです。🌿続く→2021/11/25
☆よいこ
82
小学3年生の夏休みに山中湖でまりもを採取した。それからずっとお世話をしていたまりもを小学5年生の自由研究のテーマにした。その後、まりもの水槽を庭の木の下に置きお世話を続けた。筆者が実家を離れた後も家族がなんとなく世話を続けていたが、50年後調べてみるとまりもは絶滅しかけているという。驚いて研究所に持ち込むと、山中湖産のまりも「フジマリモ」だということが確認された。▽50年前の自由研究の続きができることの面白さ。おどろきです。2022/07/07
バニラ風味
24
小学3年生の時、作者は山中湖へ出かけ、地元の人からは「ししのふん」と呼ばれる、まりもを採取してきました。夏休みの自由研究として観察し、その後は、自宅の庭でお母さんがずっと世話をしてきました。それから長い時が経ち、お母さんが老人ホームで暮らすようになり、庭のまりもを持っていこうと思い、何気に検索したところ、山中湖のまりもが絶滅寸前と知り、びっくり。作者のフジマリモは、国立博物館の研究対象となり、展示もされました。そんないきさつで書かれた、この絵本。絵が美しく、文もわかりやすい。とても興味深く、面白かった。2021/07/02
ころちくわ
23
50年前の自由研究が絶滅しかけたフジマリモ を救うことになるなんて。山中湖は身近な湖なので、そんな物語があった事にビックリした。著者は研究者ではなく定年退職した普通のおじさん。西湖のクニマス発見の時も、地元の人はマスとは違う魚がいることは昔から知っていたのに学者たちは見向きもせず、さかなクンが発見した。専門家でなくても人は一生勉強出来る、と思った。2022/08/08
かお
15
子供の時の自由研究が、50年後に日の目をみるなんて!凄すぎる!富士五湖には行ったことがあったのに、まりもの存在は知りませんでした。環境の変化で、まりもが生きられない湖になっていたからか? まりもが石を巻き込んで(芯にして)丸い形になっている事も初めて知った。 著者の亀田さんは、家で育てているまりもを、山中湖に戻す事が目標だそうです。2022/05/23