感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k sato
27
ムツゴロウさんを想い出しました(*´ω`*)動物園に通い続けるうちに、ゾウのチャンポムに魅せられたきっちゃん。チャンポムの砂浴びをまねて砂を触ったきっちゃんは砂の冷たさに気付き、ゾウは砂浴びをすることで身体を冷やそうとしているのだと推測しました。こどもの探求心と想像力には感服いたします。人間の聴覚では分からない低周波音で会話をしているゾウ。おでこがブルブルと震えたら会話のサインだと飼育員さんに教えてもらったきっちゃん。ゾウのチャンポムと会話できるようになりました。自然に寄り添う姿勢をみならいたいです。2023/11/28
ヒラP@ehon.gohon
26
動物行動学者入江さんの、実際に研究観察したぞうの生態に基づいた絵本です。動物の絵を描くと独特の世界観を拡げてくれるあべ弘士さんが描いた絵本です。 ぞうの発声のことや、ぞうの行動のこと、知らなかったこと、漫然と見ていたことが、より詳しく知ることができました。 何よりもぞうとお友だちになれたこと、赤ちゃんの誕生まで共有できたことがうれしい絵本です。2023/11/18
ケ・セラ・セラ
23
入江尚子さんの文に、あべ弘士さんの絵。 動物園もお気に入りの動物に出会うと通いたくなりますね。よーく見ていると個々の行動や性格もわかってきて楽しいですね。飼育員さんからいろいろ教えてもらうのもいいですね。ゾウの声はとても低くて人間には聞こえないけれど、声を出すときはおでこのあたりが少し震えるというのも初めて知りました。今度動物園に行ったらじっくり対面したいです。昔、井の頭公園のゾウのハナコさんが元気だった頃、ハナコさんの前のベンチに座りお昼を食べたのが懐かしい思い出です。2023/12/06
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
お父さんと動物園にやってきた、きっちゃんはゾウがお気に入り。動物園には、スアイ・チャンポム・チャンヤイというゾウがいて、きっちゃんは飼育員さんの言葉が分かるようなゾウたちが大好きになり、毎週日曜日に会いに行きました。特にお気に入りのチャンポムときっちゃんは仲良くなれるでしょうか?入江尚子さんのあとがきに、韓国で飼育されているアジアゾウのコシキは、韓国語を話すことができると書いてあり驚きました。 『おすすめ!日本の子どもの本 2022』JBBY選 で紹介されているノンフィクション。2020/11/05
ツキノ
14
どうぶつえんではじめてゾウを見てびっくりしたきっちゃん。次に行った時もゾウたちがいるほうへ一目散。ここでくらすゾウたちのことが書いてあるのをおとうさんとみる。スアイとチャンポム、2頭と飼育員のおにいさんの様子を見てますます熱心に動物園へ。名前を呼ぶとだんだん反応が。飼育員のおにいさん曰く「ゾウの声はすごく低いから人間には聞こえないんだ」なるほど!そうなのか!向田邦子さんに教えたい。著者はゾウの知能を研究していたとのこと。巻末に読者に向けた解説あり。入江尚子・文 あべ弘士・絵 2020年9月発行【45】2025/04/01