感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mint☆
144
YouTubeで元気先生が珪藻土バスマットにアスベストが含まれていないか、珪藻土をちゃんと使っているのかという検証動画で、珪藻の説明をする時この本を使っていたのですが、その時珪藻ってなんて美しいんだ!と驚いた。珪藻は生物。そして殻はガラス。人間の目で見える限界は0.3ミリと言われているが0.1ミリにも満たない小さな小さな珪藻の殻を顕微鏡を使いアート作品にしたのがこの本。ここまで美しく見せるのには大変な努力が必要。珪藻土って水をよく吸うなぁってだけじゃなく美しさを見てほしい。2021/01/13
みかん🍊
101
『八月の銀の雪』を読みながら珪藻アートってどんなだろうとネット検索して観てたら、この本がある事を読友さん情報で知り借りてみた、気が遠くなるような小さな小さな珪藻を小説にあったようにまつ毛の先で顕微鏡で見ながら並べる、しかし珪藻は水のあるところならどこにでもあるとは意外だった、小さなガラスの世界はとても美しい。2021/01/10
ままこ
97
繊細で神秘的な美しさにうっとり。ガラスの殻を持つ微生物による珪藻アート。珪藻についてや採集の方法なども写真入りでわかりやすく解説されている。1854年に出版された本に収められた図版も緻密で凄い。珪藻アート作成は「してはいけない」ことが色々あって細心の注意と根気が必要でかなり大変そう。形状様々な数万種類から選び作られた作品はファンタジックで目を見張るほど素晴らしかった。2021/03/23
Ikutan
96
『八月の銀の雪』を読んでから珪藻アートに興味が湧き、楽しみにしていた一冊。珪藻はガラスの殻を持つ藻の仲間。身近なところに存在するらしい。その小さなガラスの殻が様々な形をしていてなんとも美しいのだ。想像以上に気の遠くなる様な繊細な作業の繰り返しで、選別し、プレパラートに並べられた作品の数々。自然が生み出す神秘的な形、光によって変わる色。その美しい世界に暫し浸る。珪藻のネーミングも歴史からきたものもあれば、形状そのままのもの(ギョロメケイソウ!笑とか)もあって面白い。素敵な世界を教えてくれた伊与原さんに感謝。2021/03/23
☆よいこ
96
珪藻(けいそう)は「藻(も)」水の中にいる。珪藻が死ぬと体を包んでいたガラスが残る。その小さな小さなガラスを使って作られた作品を集めたもの。採集や、作品作りの道具など工夫がいっぱい。まつげを使った筆には驚いた。珪藻アートは顕微鏡でしか見えない世界だけど、自然の造形の神秘を感じる。2020/12/21