内容説明
「鳥獣戯画」の動物たちがいきいきと動き出す。物語とともに国宝に触れる絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麦ちゃんの下僕
121
京都・高山寺所蔵の国宝「鳥獣人物戯画」を元に木島始さんがストーリーを創作し、絵巻の場面場面を切り取って再構成してできた絵本。いくつか左右を反転させているシーンもありますが(←「高山寺」の印が逆)、絵自体は原物がそのまま利用されています。生き生きとしていて現代のマンガにも通じる動物たちの豊かな表情は、とても800年以上前に描かれたものとは思えませんよね。子供も大人も楽しめる素敵な絵本です。2024/03/31
☆よいこ
96
絵本。絵巻「鳥獣人物戯画」から一部抜粋し、物語をつけたもの。擬人化されたカエルやウサギが生き生きと走り回る。森のお祭りに集まったウサギやサルたちキツネやカエルが楽しんている。そこに殺人事件が発生。カエルが死に葬式がはじまる。和尚姿のサルがお経をあげる。犯人は…▽左綴じ右開き横書き。こどものともより一回り大きめサイズ。1967年こどものともからの新装版キター2021年刊2021/11/18
yomineko@猫と共に生きる
66
鳥獣戯画に物語がついた!実際はこの絵には詞書(ことばがき)はなく、著者のお陰で楽しく物語を読めた。でもお葬式もあるんですね。1967年刊行の新装版。みんな大好き「鳥獣戯画」はTシャツにもなっていますね!描いた人も天国でびっくりしていそう😊2023/12/16
chiaki
46
兎、猿、蛙がいきいきと描かれる甲巻がハードカバー化!今から8、900年も昔のものとは思えない程に臨場感たっぷり、いきいきと描かれ、とっても味わい深い!!動物たちの豊かな表情もユーモラスで、それに合わせた木島始さんのおはなしもテンポよく勧善懲悪仕立てで面白い。ものがたりの始めと終わりには、お囃子のような詞もあり、祭り神輿が去った後のような余韻に浸れます。鳥獣戯画絵本、他のも読んでみたいです。2021/05/29
anne@灯れ松明の火
34
新着チェックで予約。平安時代の絵巻「鳥獣戯画」の絵本化。全く古さを感じさせない、ユーモラスで、かわいい絵。すごいなあ。もともとは詞書はないが、木島さんが楽しい物語にして、梶山俊夫さんがレイアウト。NHK日曜美術館で、”特別展「鳥獣戯画のすべて」”を観たところだった。夫にも見せたら、「こんな絵本があるんだ! 面白いなあ」と感心していた。2021/04/26