内容説明
小笠原諸島を“世界自然遺産”へとみちびいた121種のカタツムリたちの物語!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiho♪
22
マンガのコマ割りで小4次男に読み聞かせるのはちょっと大変でしたが、内容はとっても興味深い! カタツムリの楽園といわれる小笠原諸島。遠い昔に本州から海を渡り、天敵もおらず独自の進化を遂げ、大繁栄。その種類といったら、まだ名前がついていないカタツムリもいるほど。 息子も私も、殻に毛が生えたカタツムリに興味津々。もっといろいろ調べてみたくなりました。 コマツシンヤさんの絵も初見でしたがステキだったので追っかけたいです。2021/06/12
ポテンヒット
16
小笠原に生息するカタツムリについて漫画形式で紹介されている。こんなに種類が多いのに驚いた。小笠原は大陸から分かれて島になったのではなく、最初から島だったので生態系も独自のものが生まれる。東洋のガラパゴスと言われるのに納得。けれど、ここでも人間が入り外来種が侵入することでバランスが崩れている。カタツムリたちが住処を広げる時間とそれを破壊する時間の差が大きすぎる。島民や研究者の人たちが保全に尽力しているそうです。2025/02/21
ざるめ
15
あっ!コマツシンヤさんの絵本だ(^^)♪と思って、軽~い気持ちで図書館から借りてきたけれど、こんなにカタツムリの種類があるなんて!!しかも小笠原諸島だけで( ̄□ ̄;)!!と驚きっぱなし(゚Д゚ )毛のはえたカタツムリに会ってみたいなぁ(^o^)2021/07/21
かお
14
カタツムリって、こんなに種類があるの⁉小笠原諸島はカタツムリの楽園なんですね。初めて知りました。絵本型のマンガという感じですが、読みごたえあります。生きていく為に、殻の形が平べったかったり、白っぽかったり、土の塊のような見た目だったり、毛が生えてるのもいました! 父島のカタマイマイが、外来種のプラナリアに食べ尽くされてしまったという箇所は怖かった。現在は、難を逃れ生き残ったカタマイマイは保護されているそう。 カタツムリの知らない世界を知れて良かった☺2021/07/07
しずかな午後
13
300万年前、おそらく流木に付着していたカタツムリたちが本州から小笠原諸島へたどり着いた。そこは湿度が高く、天敵もいない、まさにカタツムリたちの楽園のような場所。ガラパゴス的に進化を遂げた彼らは100種を超え、樹上から土中にまで進出して繁栄することになる。平かったり、尖っていたり、薄っぺらかったり、毛が生えていたり、殻のかたちもさまざま。柔らかな線と、青や緑のみずみずしい色彩に、夢見るような気持ちで読める。ただ、人間とともに流入した外来種たちの前に彼らの豊かな生は脅かされつつあるのだった。2025/09/08