出版社内容情報
幸福堂は近頃商売あがったり。ある日「猫の手お貸しします」という張り紙を見て電話すると「客ひき」が得意という猫がきました。おまんじゅう屋の幸福堂は、最近めっきりお客が減って困っています。町に新しい道路ができて、観光客が来なくなってしまったのです。そんなある日、店の前に「猫の手お貸しします。まねきねこ派遣協会」という張り紙が。電話してみると、1匹の猫がやってきました。「客ひき」が得意だという猫ですが、本当に幸福堂へお客さんをつれてきてくれるのでしょうか。たがいに持ちつ持たれつ生きていく喜びをユーモアたっぷりに描きます。
林原玉枝[ハヤシバラタマエ]
著・文・その他
二俣英五郎[フタマタエイゴロウ]
翻訳
内容説明
おまんじゅう屋の幸福堂はお客が少なくなって困っていました。ある日店の前に「猫の手お貸しします。まねきねこ派遣協会」という張り紙があり電話をすると…。
著者等紹介
林原玉枝[ハヤシバラタマエ]
広島県尾道市生まれ。児童文化の会会員。日本児童文学者協会会員。1991年に『おばあさんのすーぷ』で、第一回けんぶち絵本の里大賞を受賞
二俣英五郎[フタマタエイゴロウ]
1932年、北海道生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
ちびうさぎの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
90
おまんじゅう屋の幸福堂は、めっきりお客が減って困っています。ある日、「猫の手お貸しします。まねきねこ派遣協会」という張り紙が。電話してみると、"客ひき"が得意だという三毛猫がやってきました。そして、ほんとうにお客様がひっきりなしに来るようになったのです。三毛猫がお客様を招いている絵がすごく可愛いのです。町を訪れている旅人たちを"右手を挙げて手招いて"いるんです。まるで招き猫そのまんまです。この町の他の商店もみんな"まねきねこ派遣協会"に電話すれば良いのに、そしたら、商店も猫達もみんな幸せになれます!2019/01/21
ままこ
87
おまんじゅうやさん『幸福堂』にまねきねこ派遣協会から三毛猫が派遣されてきた。三毛猫の身分証明書が可愛い♡私も導かれてきっとノコノコついて行くだろうな。読んでたら温かいほうじ茶飲みながら大福餅が食べたくなった。ノスタルジックな絵とほのぼのした会話。まんが日本昔ばなしを彷彿させるほっこりする絵本。2018/12/02
☆よいこ
70
児童書。新しい道路から外れたせいでお客が来なくなった商店街にあるお饅頭屋さん「幸福堂」は困っていた。ある日「ねこのておかしします」と書かれたまねきねこ派遣協会の貼り紙を見て、電話をかけてみた。やってきた三毛猫は身分証明書を持ち、いちばん得意なのは客ひきだという。任せてみると、たくさんのお客さんがやって来て、おまんじゅうは売り切れになった「満足満足」▽『きつつきの商売』よりも現実的。こんな派遣協会あったら私も電話したい。2022/01/30
ちえ
30
福音館書店の月刊誌「大きなポケット」に掲載されていたお話。「まねきねこ派遣協会」だって!いいにゃ。楽しいにゃ(=^・^=)二俣英五郎さんの絵がまたいいな。和菓子が食べたくなったー?2018/11/16
れっつ
25
「幸福堂」というおまんじゅう屋さんを夫婦で営む旦那さんが、ある日、電信柱の貼り紙を見つける。"ねこのて おかしします"、"商売繁盛のお役にたちます"…電話番号も書いてある。近頃めっきりお客さんが減って困っていた旦那さんは、奥さんと相談して電話をかけてみることに。すると…‼️…二俣英五郎さんの昭和な匂いの絵が、お話とマッチしてほっこり☺️。秋から冬にかけての今の季節に読むのにぴったり!全ページ、絵と文の枠の四隅が、表情の違う猫の顔、という工夫も楽しい。絵本と児童書の間くらいの長さで、読み語りするなら20分。