出版社内容情報
うどん屋のたあちゃんの前に「うどんを食べたい」と突然現れた「こんた」。こんたの家に行くと、どうも様子が変わっています。たあちゃんのうちは、商店街でうどん屋をしています。お昼どきにはたくさんのお客が入り、お店はいつも大繁盛。ある日、幼稚園から帰ってきたたあちゃんの前に、見慣れない男の子「こんた」が現れ、たあちゃんちのうどんを食べさせてくれと頼みます。うどんを食べて満足したこんたは、たあちゃんを家に招待するのですが、そこは商店街のすみっこにある、お稲荷様の祠のなかでした。子どもたちを温かで不思議な世界へと誘うファンタジー作品。
鍋田敬子[ナベタケイコ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sofia
46
常磐稲荷神社がモデルって本屋のPOPに書いてあったけど…。絵本の絵のようなにぎやかな商店街って、古きよき昭和の時代なんだろうな。2018/10/28
よこたん
42
表紙から懐かしい昭和の空気が漂う。賑わう商店街の中のうどん屋さんの女の子たあちゃんのふしぎ体験。お昼時、繁盛しているお店は、うどんを黙々とすする人でいっぱい。湯気がふわふわ、美味しいうどんだと教えてくれる。食べたらさっと出ていく、相席あたりまえの時代だったなあ。商店街を見守るお稲荷さんの祠は、お参りする人が絶えないからこそ、力みなぎるのだろう。うどんのだし汁のような淡い色あいに包まれて、どこかクネクネした絵がうどんの麺のようにいきいきと動く。熱々のきつねうどんと、いなりずしが食べたくなる絵本だった。2023/06/12
どあら
29
図書館で借りて読了。うどんが食べたくなる😆2021/05/16
Yukiko Yosuke
18
うどん屋のたあちゃん。お母さんから出されたきつねうどんを食べようとしたら、突然こんたと名乗る男の子が現れ、うどんを食べたいと言う。食べさせてあげるとうまいと喜ぶ。なのに、成り行きでお稲荷さんの祠にこんたの父と一緒に入ることになり、楽しく歌い踊っていたら、自分も狐になりそうになっているのに気づき…。飛び出してくるけれど、その後もちゃんとお稲荷さんにお参りするたあちゃん、偉いと思った。話は腑に落ちないけれど、きつねうどんの味や香りが漂ってきそうな絵本。2021/12/18
たーちゃん
15
息子は「あっ!狐なんだね」と言っていました。2023/10/29