出版社内容情報
ちっちゃな村のちっちゃな家にすんでいるちっちゃなおばさんのちょっぴり怖いお話が、ちっちゃな美しいえほんになりました。小さな村の小さな家にすんでいる小さなおばさんが散歩に出かけ、お墓の上にあった小さな骨を持ち帰り、晩ご飯のスープにしようという、ちょっぴり怖い出だしでお話は始まります。でも、ほんとうに怖いことがおこるのは、おばさんが家に帰ってからのこと。戸棚に骨をしまって昼寝をしていると、戸棚から「わたしの骨を返しとくれ」と小さな声がします。怖くなったおばさんがふとんをかぶっていると、だんだん声が大きくなってきて……。
瀬田貞二[セタテイジ]
瀬田貞二(1916?1979) 東京生まれ。評論に『絵本論』『児童文学論(上)・(下)』『落ち穂ひろい(上)・(下)』、再話に『かさじぞう』『ふるやのもり』、訳書に『おだんごぱん』『三びきのやぎのがらがらどん』(以上、福音館書店)、『ホビットの冒険』(岩波書店)など多数。
瀬川康男[セガワヤスオ]
瀬川康男(1932?2010) 愛知県生まれ。『ふしぎなたけのこ』で第1回世界絵本原画展グランプリ、数々の絵本で国内外の賞を受賞。『きつねのよめいり』『ばけくらべ』『ぼうし』『ことばあそびうた』『ことばあそびうた・また』(以上、福音館書店)、『いないいないばあ』(童心社)など多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みよちゃん
17
おなじみの「ちいちゃい ちいちゃい」が絵本に。瀬田貞二訳、瀬川康夫絵が楽しみで借りたら、なんとも小さい絵本になって、おばあさんでなく、おばさんに。四十五年前の作品という事。これを語りにするのはどうだろう。まだ試してはいないけど。2017/03/19
いろ
14
予約本,思いがけず15cmに満たない小さなサイズで,9歳男児大喜び。すぐに手に取り「どこかで見た事ある絵やん。」と言いながら,興味を持って読み始める。瀬川康男さん絵の絵本をそれほど読んではいないけれど,小さい頃好きだった「ふしぎなたけのこ」「じゅうにしものがたり」も含め,印象が強いのだろう。お話は「なんじゃそりゃ。」的展開。骨持ち帰り,しかも墓上の!スープにするって!?「いかんやろ!」息子,即ツッコむw 不気味なような呆気ないような流れは昔話独特で,てのひらに大切に包みこんで,何度も何度も読みたくなる。2017/04/29
ヒラP@ehon.gohon
13
ちっちゃなちっちゃな絵本だから、何だかリズミカルなお話に収まっていますが、おおきなおおきな絵本だったら、ちょっぴりちょっぴり怖いお話です。 小さな小さな絵の中におばさんが一人収まっていますが、お墓に行って骨を持ち帰るなんて、とってもとっても怖い人だと思います。 でも、小さいけれど頭に残る存在感がある絵本です。2017/03/14
海(カイ)
12
【図書館・新刊の棚】手のひらサイズの小さな絵本です。途中はちょっぴり怖くて、最後は笑える、“ちっちゃな” お話です!2017/01/27
刹那
11
ちっちゃなちっちゃな絵本でした(๑´罒`๑)骨とか持ち帰ったらホラーだよ(笑)2017/04/07