出版社内容情報
動物の毛、虫のマユ、植物…身近な素材から細くて長い「せんい」をとりだし、紡いで、織って、縫って。そこから服が生まれます。日々、身に着けている服。その素材に思いをはせる絵本です。ヒツジの毛、カイコのはく糸、綿花の実のワタ…昔から人々は、身近で手に入る原料からせんいをとりだし、紡いで、織って、縫って、服を仕立ててきました。やがて石油やとかした木材パルプからもせんいをつくることに成功し、いつでもどこでもたくさんの服をつくることができるようになったのです……。暮らしを支えるさまざまな資源に目を向けるきっかけにもなる一冊。
佐藤哲也[サトウテツヤ]
佐藤哲也(さとう てつや) 京都工芸繊維大学教授。京都工芸繊維大学院工芸科学研究科修了。繊維科学、色彩工学、感覚工学を専門として、繊維と色彩と人間の関係などをテーマに、幅広い研究を行っている。日本繊維製品消費科学会、繊維学会、日本色彩学会などに所属。
網中いづる[アミナカイヅル]
網中いづる(あみなか いづる) アパレル会社勤務を経て2002年にイラストレーターとして独立。書籍や雑誌の仕事を中心に幅広く活動。2003年TIS公募プロ部門大賞、2007年講談社出版文化賞さしえ賞受賞。装画、さし絵に『アンデルセン童話 赤いくつ』(角田光代 文/フェリシモ出版)、『鮎はママの子』(石井睦美/そうえん社)、『そだちノート』(俵万智/アリス館)、絵本に『あたしときどきおひめさま』(石津ちひろ/BL出版)など多数。



