著者等紹介
ふじわらゆみこ[フジワラユミコ]
1956年、神奈川県鎌倉市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、会社勤務、南米コロンビア遊学などを経て、養蜂業を営む夫と結婚。岩手大学農学部大学院に社会人入学し、2008年に博士(農学)の学位を取得。現在、藤原養蜂場勤務
いせひでこ[イセヒデコ]
1949年、北海道札幌市生まれ。東京芸術大学デザイン科卒業。絵本作家、エッセイストとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
256
ふじわらゆみこ・文、いせひでこ・絵。お話しらしいものはなくて、養蜂業の実際を子どもたちに伝える目的で書かれた と思われる。スズメバチや熊による被害も伝えるが、全体としては明るい雰囲気が支配的である。これを読んで(読み聞かせで聞いて)養蜂業を志そうという子どもはあまりいそうもないが、実際はここで伝えている以上に苦労がありそうだ。いせひでこの絵は、私の印象ではこれまでのタッチとは少し違っているように感じる。「かがくのとも絵本」を意識した故か。2025/01/30
やすらぎ
209
数日前の暖かなベランダに一匹のミツバチが飛んできました。春間近。ほんの少ししか咲いていない小さなベランダにも、花の蜜を探しにやってくるのです。よく見つけられるなって不思議に思います🐝養蜂家の父と手伝いをする子どものほのぼの絵本。ミツバチはね、今どこに蜜の多い花が咲いているか知っているんだよ。花の蜜と蜂蜜は違うもの。ミツバチからミツバチへ渡して、羽であおいだりしながら水分を飛ばして出来るんだ。大変なんだね。巣箱の中は人肌に温かいんだって。おはよ。今朝のはちみつトーストも花のかおりがするね。いただきます🍯2023/02/26
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
104
養蜂家一家の暮らしを通してはちみつの世界を紹介する絵本。絵はいせひでこさん。山の養蜂場の四季。父の手伝いをするうちに少女は、だんだんとミツバチの世界に引き込まれていく。ミツバチは一生の間にティースプーン半分ほどのはちみつを作る。花々の間を飛び回って、短い生を燃えるように生きる。それを儚いと考える人間の生も、森の木々からみれば一瞬なのかも知れない。トチ、キイチゴ、ニセアカシア、シナノキ……それぞれに違う蜜の味。人とミツバチの共生があってこそ、黄金のようにとろける蜜を堪能できるのだ。1997年4月初版。2016/07/16
Aya Murakami
92
図書館本。読メで知った本。 花を受粉してはちみつを作るけなげなみつばち…、しかし養蜂家を困らせる存在もいるみたいです。ダニとかスズメバチとかが有名だけどクマは人間にも直接危害を加えるので遭遇したくないなぁ。 北国だからか冬は藁で防寒するみたい。昔近所でやっていた養蜂所では冬の藁防寒はしてなかったなぁ。2024/03/23
p.ntsk
54
読友さんのレビューを見て手に取りました。かがくのとも絵本。はちみつができる様子を養蜂家のお仕事を通して紹介しています。はちみつはたくさんの花とみつばちからの贈り物。まさに自然の恵みです。一匹のみつばちが生きている間に作れるはちみつはスプーン半分程度なのだとか。これからはみちばちに感謝してはちみつ頂きたいです。いせひでこさんの温かみのあるイラストもよかったです。 2016/07/01
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- 和書
- 悪人 文春文庫